Electronics

2013.12.11

フィジカル世界とデジタル世界の二重性

フィジカル(物理)世界とデジタル世界との隔たりが小さくなっている。それを促している大きな要因は、3Dスペースで活動する我々の多くの仲間が3Dツールへのアクセスを一般に広げようと努力していることにある。そのツールとは、フィジカルをデジタルに簡単に変換するもの、あるいはその逆を行うものだ。こうしたツールが広く普及したことで、Makerも製造業者も同じように、より俊敏に、よりクリエイティブに、より反応が早くなっている。

Cube 3Dプリンターが動く様子に見入る生徒たち。

Crafts

2013.12.10

クールな3Dプリント10選

“Open Wings”ケープ
Melinda Looi

ベルギーに本社を置く3Dプリントサービス、Materialiseは、マレーシアのファッションデザイナー、Melinda Looiのために、鳥をテーマにしたランウェイコレクションを3Dプリントした。

レーザー焼結したロケットノズル
NASAは、3Dプリントで作った複雑なニッケルクロム合金製ロケット噴射装置の実験を行っている。

光の彫刻ランプ
Hilden & Diaz

アーティストたちは、3Dプリンターの面白い使い方を開拓している。

Fabrication

2013.12.09

7人の開発者が語る3Dプリンター開発ストーリー

マシンの背後にいる人を見てみよう。ここで紹介する7人は、3Dプリンターのメーカーを立ち上げた人たちだ。

Diego Porqueras(Bukobot)
deezmaker.com/bukobot

ロサンゼルスのMaker、Diego Porquerasにとって、必要は発明の母だった。ハリウッドでデジタル映像技師をしていたとき、彼は、カメラのブラケットやアダプターが自分で作れる3Dプリンターに魅せられていった。

Electronics

2013.12.06

女の子たちにハックとメイクを

私が初めて工学とテクノロジーに興味を持ったのは、今から30年前、小学校5年生のときだった。私のクラスには4台のApple IIeがあり、先生がLogoとBASICのプログラミングを教えてくれた。それが、テクノロジーを使って何かを作るという初めての体験であり、とても楽しかった。6年生になっても、先生は私にプログラミングを教えてくれた。そして私たちを、地元の大学で開かれた、子供のための、今で言うところのハッカソンに連れていってくれた。中学に進学した私は、すでに慣れ親しんでいたコンピュータープログラミングのコースを選んだ。

Fabrication

2013.12.06

StratasysがAfiniaを提訴:デスクトップ3Dプリンター業界の岐路

この訴訟の結果如何では、将来のデスクトップ 3D プリンターの開発に大きな衝撃を与えるかもしれない。

業務用3Dプリント業界の老舗であり、先日、デスクトップ3Dプリンターのメーカー、MakerBotを買収したStratasysは、Afinia H-Series 3Dプリンターのメーカー、Microboards Technology, LLC,(長いので、この記事では単にAfinaと呼びます)を特許侵害で提訴したと発表した。

この訴訟の意味は大きい。

Fabrication

2013.12.04

3Dプリンターのスライシングソフトとコントロールソフト

人気の高いオープンソースのプリンタークライアント、Repetier-Hostには、パン、ズーム、ティルトができる美しい3Dウィンドウがある。

モデルをプリントするためには、2つのソフトウェア処理を通過しなければならない。「スライシング」と「センディング」だ。スライシングは、モデルをプリント用の薄いレイヤーに分割し、それを塗りつぶすためのツールパス(プリンターヘッドの通り道)を設定する。そのツールパスを、プリンタークライアントがプリンターに送り、プリンターのさまざまな機能を操作できるよう、ユーザーにインターフェイスを提供する。

Electronics

2013.12.03

対談:カール・バス × 久保田晃弘 「3Dものづくりの未来」(3)

第1回はこちら、第2回はこちらです。

Autodesk WorkShop(写真提供:オートデスク株式会社)

「Autodesk WorkShop」は新しい学校

久保田 ところで、開設した「Autodesk WorkShop」のことも、もう少しくわしく教えてください。どのような設備なのですか。

バス 敷地は、約2,500平方メートルあります。機材は、CNC、ウォータージェットカッター、レーザーカッター……3Dプリンタは12台ありますよ。

Fabrication

2013.12.03

「コレが欲しかった」3Dプリントの体験談

「私のエレキウクレレのブリッジが取れてしまって驚いた。修理に出すか、新しいウクレレを買うことも考えたが、それでは数週間、ウクレレなしの生活になってしまう。

そこで、オリジナルのブリッジのサイズを測り、数分間でモデリングして30分でプリントしたら、プロトタイプができてしまった。その後4回作り直してブリッジが完成した。ブリッジは強化され、弦の落ち着きもいい感じだ。前よりいい!」

— Martin A. Koch(スペイン、マンゼラ)

「私のオフィスにはペーパータオルのディスペンサーがあるのだが、ずっと前にキーをなくしてしまった。

Fabrication

2013.12.02

対談:カール・バス × 久保田晃弘 「3Dものづくりの未来」(2)

第1回はこちら。

「Instructables」日本語化の狙い

久保田 現在のようなMakerムーブメントのポイントは、ソフトウェアとハードウェアのクリエイターが融合したことだと、私は考えています。だからこそ、このムーブメントにおいては、コミュニティを形成して、物理的なスペースを運営していくことが欠かせません。僕が関係している(多摩美)ハッカースペースやFabLab(渋谷)なども同様です。

Electronics

2013.11.29

対談:カール・バス × 久保田晃弘 「3Dものづくりの未来」(1)

Maker Faire Tokyo 2013に合わせて、Autodesk米国本社の社⻑兼 CEOカール・バス(Carl Bass)氏が来日した。3Dソフトウェア大手のAutodesk社は近年、個人向けにオープンなソフトウェアや無料サービスを打ち出すなど、Makerに向けて積極戦略をとっている。社長兼CEOであるカール・バス氏と、多摩美術大学教授の久保田晃弘氏に、3Dものづくりの現在、近い将来、来るべき未来について、語りあっていただいた。全3回の記事として掲載する。