Electronics

2019.04.17

燃料噴射装置を利用した水で路上に印字するロボット

Maker Faireでは、いろいろな種類の、道に文字を書いて走るロボットが登場して、近くを歩く人たちの目を惹いている。文字を地面に印字する方式は数々あるが、何を使って書くかによって、文字が思っていたより長い時間残ってしまったり、ぜんぜん消えなかったりする。そこで、InstructablesのユーザーCharles Gloriosoは、かなり賢い方法をシェアしている。水に圧力をかけて路上にメッセージを書くというやり方だ。

走行用モーターを結束バンドで固定。

Fabrication

2019.04.15

Formlabsの新型光造形3Dプリンター、Form3とForm3L

Formlabsの人気の3Dプリンター・シリーズに新機種が加わった。みんなが待ち望んでいたこのForm3は、Formlabsの高精度ツールをさらに発展させたものだ。

今回発表された新機種は、Form2の単なる改良版ではない。光でレジンを活性化させる方法を見直し、LFS(Low Force Stereolithography:低剥離力光造形)技術と彼らが呼ぶ新方式を導入した。動画でもわかるとおり、この方式では、剥離力を弱めるために柔軟なタンクの底を追加するなど、新しいアプローチが採用されている。

Other

2019.04.12

Maker Faire Tokyoの光景とサウンドを体験しよう

日本とエレクトロニクスは相性がいいようだ。それを教えてくれる場所は、Maker Faire Tokyoを置いて他にない。

一度行ったことのある人はみな、イノベーティブな創造物の詰め合わせがびっくり箱になったような、Maker Farie Tokyoの虜になる。微小なエレクトロニクス、微細なアート、伝統工芸が、新しく楽しい形で融合し、会場全体に広がっている。

オライリー・ジャパンのチームが運営するMaker Faire Tokyoに、驚きの作品を見ようと集まった前回の来場者は2万4000人を超え、600組のMakerたちが国際展示場の大きなホールにブースを並べた。

Science

2019.04.09

YCAM InterLab Camp vol.3「パーソナル・バイオテクノロジー」レポート#2 — Bento Labのストーリー、DNAの「読み」「書き」のストーリー

[編注:レポート#1はこちら]

集中ワークショップ「パーソナル・バイオテクノロジー」の2日目の集合時間は、午前9時半。会場に入るとすぐに足を向けたのは、昨夜から稼働しているPCの前だ。10時間以上、しっかり動き続けてくれている。

ビューアーのタイルの色は、昨日より深緑色が増えている(前回記事参照)。タイルひとつずつは、シーケンサー「MinION」のナノポアを表していて「明るい緑色はナノポアが良好」という話だったけれど、こんなに緑が濃くなっていて大丈夫なのだろうか? 心配顔をしていたら、「深緑色はシーケンシングはできる状態でもDNAが入っていないだけ。

Kids

2019.04.05

ソニーのIoTブロック「MESH」の本『MESHをはじめよう』は4月17日発売!

「Make:」から、7つのセンサーやデバイスからなるソニーのIoTブロック「MESH」の本が刊行されます! 著者は、ソニー株式会社MESHプロジェクトリーダーでMESHの開発者である萩原丈博さん、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]教授の小林茂さんです。

プログラミングでアイデアを形にできるIoTブロック「MESH」。センサーやボタンなどのブロックをビジュアルに組み合わせるだけで、楽しく手軽に新しい仕組みを生み出すことができます。

Other

2019.04.04

Maker Faire Tokyo 2019の出展者、スポンサー募集を開始します!(締め切りは5月8日)

本日より「Maker Faire Tokyo 2019」の出展者、スポンサー募集を開始します! 締切は5月8日(水)です。イベント概要や出展要項は、本日公開したMaker Faire Tokyo 2019のウェブサイトにてご確認ください。

ここ、2、3年、Maker Faire Tokyoでは、Food Makerや農業IoT、アシスティブテクノロジーなど、新しい分野の出展者が増えています。また、昨年は「初めて」の出展の方は4割近くになりました。

Fabrication

2019.04.03

生活支援器具(アシスティブデバイス)のデザインと3Dプリントの方法を教える無料講座

私たちMakerはよく、肉体的に特別な必要性のある人たちを支援できないものかと考える。そこですぐに思い浮かぶのが、ソーシャルメディアでよく称賛されているロボット義肢のような立派なデバイスだ。それもいいだろう。見ていて楽しい。しかし、大多数の人たちにとって、生活支援器具はもっと身近で日常的なものだ。それでも、ロボット義肢と同じぐらい、人生を変えるだけの力がある。

プルトップを開ける道具やドアノブを簡単に掴める道具など、ごく単純なツールが大勢の人の生活を一変させる。

Crafts

2019.04.01

便利な箱がすぐできる驚きの展開図計算機のライブラリー

ときどき、便利さが半端じゃない情報源に行き当たることがある。Maarten van der VeldeのTemplate Makerは、まさにそのひとつ。今後のためにぜひブックマークしておきたい、驚きのページだ。Template Makerは、いろいろなペーパークラフトの展開図を設計できる「計算機」のコレクションだ。すべて無料で使える。ちょっと見ただけでは、箱や筒といったシンプルなものの作り方だけが載っているように思えるが、下のほうにスクロールしていくと、もっと複雑な形状の計算機が現れる。

Electronics

2019.03.29

NVIDIAからMakerにうれしい99ドルのJetson Nanoとシミュレーター「Issac-Gym」が登場

NVIDIAは、ロボティクスとAIのための財布に優しいシングルボード・コンピューターJetson Nanoを発表した。これまで3世代にわたるJetsonのAIコアは、多くの工業用ロボットの頭脳として利用されてきたが、とても高価で、ホビイストやMakerは手が届かなかった。新登場のJetson Nanoは、これまでの高級ボードと同じソフトウェアを実行できるにも関わらず、より小型化され、消費電力も少なくなり、Makerにうれしい99ドルという価格で手に入るようになった。

Science

2019.03.26

YCAM InterLab Camp vol.3「パーソナル・バイオテクノロジー」レポート#1 — DNAの「読み」を実際に体験する

[編注:レポート#2はこちら]

山口県山口市の「山口情報芸術センター」[通称:YCAM(ワイカム)]は、いわゆるアートセンター活動だけでなく、研究開発にも注力をしている。研究開発チーム「YCAM InterLab」があり、そのチームが企画運営する集中ワークショップが、「YCAM InterLab Camp」だ。今回はその第3弾、「パーソナル・バイオテクノロジー」(2019年3月1日~3日)が開催された。

かつて高度な先端技術だったバイオテクノロジーは、専門外の個人でも関われるほどにすっかり技術やツールがこなれてきている。