Other

2018.11.08

新刊『バイオビルダー ― 合成生物学をはじめよう』は11/21発売!

●書籍紹介

合成生物学とは、「つくる」ことを通じて生物システムを理解するための生物学です。分子生物学、遺伝子工学などの知見に工学(エンジニアリング)の考え方を加え、新しい生物システムを作り出すことを目標としています。本書は、学生や市民科学者を対象に、合成生物学の基礎と実際の実験を解説する書籍です。バイオデザイン、DNA工学の基礎の解説にはじまり、「バナナの匂いのする大腸菌」や「細菌写真システム」を作るなどの実験を実際に行います。重要な生命倫理に関しても1つの章を設け、これまでの議論や今後の課題について紹介しています。

Other

2018.11.06

12/20に『生き物としての力を取り戻す50の自然体験』トークイベントを本屋B&Bにて行います

7月に「Make:」から刊行された、『生き物としての力を取り戻す50の自然体験』。おかげさまで、新聞書評やWebメディア、ラジオ番組などでも取り上げていただき、ご好評いただいております。

そこで、12月に本書の連動イベントを行うことになりました!本書の編者であるSurface&Architecture代表 岡村祐介さんが、本書にもコラム(18ページ)を寄せていただいているデザイナー/デザイン教育者の阿部雅世さん、石花師の石花ちとくさん(本書26ページに登場)をゲストに迎え、野生の感覚や思考を取り戻すためのヒントやきっかけ、体験について語り合います。

Crafts

2018.11.05

毎日持ち歩く(Every Day Carry:EDC)バッグを自分で作るという小さなムーブメント

毎日持ち歩く(Every Day Carry:EDC)バッグを自分で作るという考え方が好きだ。数年前、Adam Savageは自分のバッグ「EDC One」をデザインして作った。今年はその改良版、EDC Twoをデザインして、動画シリーズOne Day Buildでその作り方を見せている。Adamは、みんなも自分に合ったバッグが作れるようにと、その設計図の販売も始めた。その挑戦状を受けた2人のMakerがいる。ひとりは、Crafts with Ellenで動画を配信しているMakerのEllen。

Crafts

2018.11.02

彼らはなぜ、どうやってプラゴミから等身大シロナガスクジラを作ったのか

「私たちとクジラとの関係は奇妙なものです。かつて私たちは、油を採るためにクジラを殺していましたが、今は、海からプラスティックゴミをなくそうと、油から生まれたプラスティックでクジラを作っています」
—Joel Dean Stockdill

恐竜ですら小さく見える地球上最大の動物。体重は、もし計れたなら150トン。悲しいことに、150トンとは、9分ごとに世界中の海岸に打ち上げられるプラスティックゴミの量と同じだ。

『ロック・ロブスター』を2回聴くよりも短い時間だ。

Science

2018.11.01

ラジコン魔女で空に恐怖を飛ばす

模型飛行機作りのエキスパート、Otto Dieffenbachは、自宅ハンガーでクリエイティブな飛行機を作っている。ターディス、犬小屋に跨るスヌーピー、R2-D2などなど。しかし、秋の空に舞うこの魔女ほど不気味なものはない。ホウキに乗った等身大の魔女だ。

Ottoの魔女がデビューしたのは2013年。サンディエゴの街と満月を背景に飛び回る魔女の動画が公開された。同じものを作りたいという人のために、詳しい作り方も紹介されている。ほとんどがデプロンの部品で構成されていて、内部の骨組みによって接合されている。

Crafts

2018.10.30

使わなくなったハンドスピナーで人生にカオスをもたらす方法

ハンドスピナーのブームは去ったと言っても、反論する人はもう少ないだろう。どの店の棚にも並んでいたが、今はあまり見かけない。これを持ち歩いている人も少なくなっているはずだ。どこかに放置されて、それっきりという状態じゃないかな。MakerShareのユーザー、Hirotaka Niisatoは、そんな使われなくなったハンドスピナーを、カオスと磁気による魅惑的なアートに変えるプロジェクトを紹介してくれた。

ハンドスピナーの先端に磁石を埋め込み、それぞれを平らな板の上に近づけて配置することで、ほぼ完璧にランダムな動きを見せるインタラクティブなアート作品になる。

Crafts

2018.10.29

オイルとワックスで処理した伝統のヘビーデューティー作業ズボン「ティンパンツ」を作ろう

ティンパンツのことを知らない人のために説明しておくと、オイルとワックスで処理した丈夫な目の詰まった綿の生地で作られた作業ズボンの一種だ。そのため、防水で、摩耗が少なく、燃えにくいという性能がある。1900年ごろに木材伐採作業員のために作られた。それはたちまち、鉱山や鉄道やその他の厳しい環境で働く人たちの間に広がるようになった。彼らはこのズボンに、ブリキのように頑丈な素材が使われていることから「ティンパンツ」(ブリキのズボン)と命名した。

今でもティンパンツは売られているが、安くはない。

Electronics

2018.10.26

ライブステージの即興演奏で共演する“人工音楽知能”「A.M.I.」

そう遠くない昔、人工音楽知能はSFの中の話だったが、イタリアの小さな同好の集まりがそれを実現させてくれた。今、あらゆるミュージシャンとあらゆる楽器の即興演奏のコードを、いくつかの音を聞くだけでハッキングできる世界初の人工知能A.M.I.が、ローマ第三大学で開発されている。

「難しく聞こえるかも知れませんが、実際はとても楽しいものです」と語るのは、著名な音楽家であり、このアイデアの発案者でもあるAlex Bragaだ。彼は、A.M.I.をライブやスタジオ録音の現場に導入して、電子音楽の世界に革命を起こそうとしている。

Fabrication

2018.10.24

バンクシーの作品を切り刻む額縁を3Dプリントするデータが公開された

反動的で謎多き大人気のストリート・アーティスト、バンクシーが、恐らくこれまでの中でも最高の、大胆な悪戯をやらかしてくれた。オークション会場で、彼の版画作品がおよそ100万ドルで落札された直後、大勢の眼の前でその版画を切り刻んでしまったのだ。このときの様子は大ニュースとなって世界中で報道されたが、同時にそれは、会場にいた人たちの、わけのわからない恐怖と驚きの表情と相まって、非常に面白い映像作品となった。

その後、バンクシー自身が公開した断片的な情報をもとに、版画を自動的にシュレッダーにかけるメカニズムに関する論議が広がった。

Kids

2018.10.23

インタラクティブなLEDトランポリンで楽しくジャンプ

子どもたちは、トランポリンに載せると、とくに理由もなく自然に飛び跳ねてエネルギーを消費する。そこに可愛らしいLEDの光る効果を加えても、誰も困らない。このプロジェクトは、トランポリンを踏み込む強さをセンサーが検知し、それをアニメーションに変換して柵に表示するというもの。つい見とれてしまう、美しいものに仕上がった。

MakerShareのユーザー、Mao Wuは、その作り方を教えてくれた。まずは白色LEDから始めて、RGBにアップグレードして、さらに、いろいろな効果に切り替えられるお洒落なインターフェイスを作る。