Science

2017.11.27

3Dプリント、レゴ、手作りスリーブなどを病院で役立てる人たち

医療分野でも、さまざまな人たちがMakerのテクニックを応用している。ニューヨークで開かれた今年のWorld Maker Faireでは、そうした革新的な人々やプロジェクトに出会うことができてうれしかった。

医療教育のための3Dプリント

最初に出会った医療系Makerは、Alex Chee博士とHenry J. Feldman博士だ。どちらもハーバード大学医学部大学院病院で医師として勤務しながら、未来の医師たちの教育にも従事している。

Fabrication

2017.11.24

量産力が欲しい人のための手動射出成形機「INARI」

3Dプリンタで量産は厳しい、もっとはやく部品を作りたい、というニーズに応える製品がオリジナルマインドから出ました。INARIは机の上における大きさの手動式射出成形機。ヒーターをオンにして、パレット状の材料樹脂をザラッと流し込んで、レバーをギュッと押し下げればできあがり。均質なクオリティーの樹脂部品をどんどん作れます。ただし、射出成形ですから丈夫な「型」を用意する必要があります。でもどうやって? この型だけを3Dプリンティングサービスを使って作り、その複製は射出成形で作ったらどうですか、というのが今回の提案のようです(もちろん、金属を切削して型を作ってもOK)。

Electronics

2017.11.22

盗聴器と位置特定装置をUSBケーブルのプラグに内蔵した「スパイ・インプラント」

この話は、私に「スパイ・インプラント」や「トリクルダウン・スパイ技術」に関する興味を沸き立たせた。Boing BoingのCoryが教えてくれた技術解析の記事だが、平凡なUSBケーブルにGSM通信方式を使った盗聴器が仕込まれたS8データライン・ロケーターというケーブルを分析している。
少し前、Joe FitzがS8データラインロケーターのことをツイートしていた。彼はこれを「トリクルダウン・スパイ技術」と呼んでいた。国家安全保障局のスパイ道具を思わせるからだ。

Other

2017.11.21

TechShopを悼んで。そしてそれぞれのチャレンジを続けよう

TechShopが破産申告というニュースを聞いて、私は凍り付いた。先進的な創設者、Jim Newtonをはじめ、出資者、従業員、インストラクター、会員、関連業者、土地提供者、そしてTechShopを支えた数多くの地元のコミュニティなど、すべての関係者、影響を受けた人たちに同情する。TechShopは私たちに、手を動かすこと、知らない人と力を合わせること、他の人の問題を解決することを教えてくれた。それは、現代社会から失われつつあった、素朴ながら非常に重要な活動だ。

Crafts

2017.11.20

最高級の熱線発泡スチロールカッターを自作する

私はゲーム用の地形を作るための発泡スチロールを、正確に切断できる熱線テーブルを買いたいと思って探していた。だから、Stuff I MadeのGeoff Mestonが、自身で製作したこのゴージャスな熱線テーブルのリンクを送ってくれたときは、ニワトリ小屋を発見したマンガのオオカミのように、目玉がまん丸になり、口からはだらりと舌が垂れ下がった。こいつはデラックスだ! そこにはこんなコメントが付けられていた。「最初に見たときは、やりすぎだろうと思ったが、その機能を見れば、実に素晴らしく、しっかりデザインされていて、大変に効率的であることがわかる」と。

Fabrication

2017.11.17

米TechShop破産申告により廃業へ(日本語版注:米TechShopと資本関係のないTechShop Tokyoは継続して営業)

日本語版編注:TechShop Tokyoを運営しているテックショップジャパン株式会社からは、「米国TechShopと同社の間に資本関係はなく、米国TechShopの破産手続によって財務的な影響は受けないこと。TechShop Tokyoは通常どおり営業し、会員は引き続き「TechShop Tokyo」の施設・設備を利用できる」ことが発表されています。

英語版編注:今朝、TechShopのCEO、Dan Woodsから以下のメッセージを受け取った。営業中のすべてのTechShopを閉鎖するというのだ。

Electronics

2017.11.16

たくさんのArduinoが歌う手作りシンセ「Vocaluino」

mkomaさんの作品を紹介しましょう。Arduinoとヤマハの音源IC YMZ294で作った12チャネル36音シンセ。AquesTalkを使って歌もうたいます。ブレッドボードに2個ずつArduinoが載っているのが見えますね。紛れもない力作です。コメント欄で、MIDIからAquestalkのピッチに変換するスケッチが公開されています。

開発の過程はプレイリストとしてまとめられています。

Electronics

2017.11.15

90年代後半のPCをレストアするだけの動画が楽しい

1998年製のPackard Bell Multimedia PCをレストアするという18分もの動画が、こんなに面白いとは思わなかった。少なくともこれは、私にとっては記憶の道筋を辿る懐かしのテクノの旅だった。私もこんな安物PCで遊んでいた。言うなれば、90年代のVolksPCだ。それは、私がアップグレードしたり、あちこちいじり回したりした最初のコンピューターだった(CPUや電源やメモリーやドライブを換装したりした)。自分でTVカードをインストールした最初のPCでもあった。

Electronics

2017.11.14

ICの「蓋を開ける」方法

念のためにお伝えしておくが、この「蓋を開ける」とは、繊細な電子回路を保護するために密閉されているICの樹脂のカバーを取り除いて、中身を見てみようということだ。私も長年、電子工作をやってきたが、この脚の生えた小さな黒いモノリスの中が、実際にどうなっているのかをよく知らずに使ってきた。

上の動画は、Applied Scienceの愛すべきマッドサイエンティスト、Ben KrasnowがICのカバーを削って溶かして、中の小さなチップを露出させている。彼は次のように解説している。

Fabrication

2017.11.13

紙でアクリルや木材などを切る

厚紙やアクリルや木材までもが、回転ツールに取り付けた紙のホイールで切れるなんて思ってもみなかった。下の動画では、JohnnyQ90が2枚の紙を貼り合わせて作った歯を小型の回転ツールに取り付けて使っている。これで彼は、ダンボール、アクリル板、プラスティック管、木の丸棒などを切断して見せた。紙は歪みやすいために正確にはいかないが、驚くほどよく切れる。だからといって、市販の切断用ホイールを今すぐ紙に変えようと思うわけではないが、面白い実験だ。

この動画は、テーブルソーで紙のホイールを使った別の人の実験を参考にしている。