Crafts

2014.05.26

家宝のバイオリンを3Dプリンターで甦らせる

7年ほど前、私は家族に代々伝わるバイオリンを譲り受けるという名誉を得た。私が受け取ったのは、ネック(ボディから分離している)とボディと1本のチューニング用ペグだった。これは大変に貴重なものだ。ボディの内側には「ストラディバリウス」と書かれていたからだ。結局のところ、それは本物ではないとわかったのだが、それでも100年前の代物だ。かれこれ80年間は音を出していない。現存するMassie家の人間で、この音色を聞いた者はいない。

Crafts

2014.05.22

森のポストカード作成マシン

電化美術の青野さんと秋山さんが製作中の作品。3つのダイアルが画面上の葉っぱのパラメータを決定します。いい葉っぱができたらプリントアウトして、「森のポストカード」として使うことができます。こういうふうにデザインできる切手もほしい。

電化美術の第5回展示会が7月の5日と6日に行われるとのこと。場所は大阪・阿倍野長屋。
詳しくは電美のFacebookページがよさそうですね。

Crafts

2014.05.16

懐かしのファミコンゲームの3Dジオラマ

誰にでも好きなゲームがある。そうしたゲームは、それだけでも素晴らしいものであり、記憶の中に織り込まれた思い出だけでも、壮大な景色を思い起こさせてくれる。

Alain Wildgenは、そんな懐かしのゲームへの敬意を、彼なりの方法で表している。1年ほど前、彼は『スーパーマリオブラザーズ』の最初のステージを作った。フォームラバーと紙を使って、20〜30時間をかけたという。

それからいろいろと洗練された。彼の作業手順は非常に単純なものとなった。

ゲームを決める。

Crafts

2014.05.12

フォグプロジェクションとジェスチャーインターフェイスでホログラム風タッチスクリーン

写真:rView Technology

ディスニーランドの2006年にリニューアルされたパイレーツ・オブ・カリビアンのデッドマンズ・チェスト編を見たことがある人なら、巨大なデイビー・ジョーンズの顔が洞窟の中の滝に浮かび上がるのを思い出すだろう。ライドがそこを通過するが、まったく濡れることはない。

これがフォグスクリーンだ。

フォグスクリーン技術の要は、特殊な噴霧器から出る微少なエアロゾル(安全性やコストや使いやすさから水が使われることが多い)を制御して、乱流のない滑らかな霧のカーテンだ。

Crafts

2014.05.08

旅するニットマシンを作るプロジェクト

力石咲さんの新プロジェクトは「旅するニットマシン」。キャリーバッグ型の編み機を作って、それを引っ張りながら世界を旅します。車輪の動力を使って、移動した分だけ編み物ができあがるので、それを使って旅先の人や物を包んでいこうというアイデア。現在、そのニットマシンは1/5モックアップができている段階。クラウドファンディングで本制作の予算を獲得しようとしています。興味を持った人はMotionGalleryのプロジェクトページへ。

Fabrication

2014.05.02

パーソナルエクソスケルトンで再び立って歩く

3Dプリントパーツを使用したエクソスケルトンスーツEkso。

未来へ踏み出す話をしよう。ロボットエクソスケルトンだ。かつてはSFの世界の話だったが、今は車椅子から立ち上がりたいと人の願いを叶えようとしている。そう遠くない将来、それは車椅子に取って代わることだろう。数カ月、あるいは数年間を車椅子で生活してきた人が、再び真っ直ぐび立ち上がり歩くことができるようになったらどうだろう。夢のような感覚だと思う。新しい自由だ。

そうしたロボットエクソスケルトンは、利用者の新しい筋肉組織となる。

Crafts

2014.04.30

プロスノーボーダー、Mike BasichのシエラのDIYエネルギー自給自足ハウス

プロスノーボーダーのMike Basichは、20年間、雪の上で自分の限界を押し広げてきた。そして、スノーボーダーコミュニティではDIYの師と呼ばれるようにまでなった。GoProが発売されて、山を滑るスノーボーダーがみなそれを身につけるようになるずっと前から、Basichは既存の撮影機材をハックして、ビデオカメラマンを使わずに自分で自分の滑る姿を撮影していた(今彼は、GoProとスポンサー契約をしたもっとも多くの作品を製作したアスリートになっている)。

Science

2014.04.25

[MAKE: PROJECTS]宇宙食アイスクリームの作り方

“宇宙食アイスクリーム”は、博物館のミュージアムショップの定番お土産として、子どものころの記憶にへばり付いているけど、同じくらい歯にへばり付くんだよね。ぽろぽろと崩れやすくて、パリパリしてるのに、口に入れるとすぐに溶けて、本物のアイスクリームみたいに甘くてとろみのある食感に変わる。宇宙食アイスクリームという名前とは裏腹に、本物の宇宙飛行士は、店で売っているような形で食べたことがない。ぽろぽろと崩れるものは、無重力空間では小さな破片が船内を漂ってしまい、肺に吸い込んでしまう危険性があるからだ。

Electronics

2014.04.23

MetaWearでウェアラブルが新たなブームとなるか?

AndroidとiOS開発者向けに作られたMetaWareは、小さくて低電力で、Bluetooth LEを搭載している。でも本当に面白い部分はそこじゃない……

次なる大ブームはウェアラブルだと、私が技術系の仕事に就いたときからずっと言われている。しかし、その予測はさらに大きな声で、頻繁に叫ばれるようになってきた。そして、ウェアラブル市場を睨んだマイクロコントローラープラットフォームがどんどん増えている。

何が次なる大ブームになるかを決める要素は、(少なくとも通常は)技術の成熟度にあると私は思っている。