Fabrication

2015.01.08

3Dプリント義足で犬が走れるように

3Dプリントした義足や義手はもう目新しいものではなくなっているが、こいつは新鮮だ。Derbyという名前のこの犬は、脚に障害を持って生まれてきた。走るのはおろか、歩くことも不可能だった。ビデオにも映っているが、車を使って移動したりしていた。しかし、3D Systemsが義足を作ったところ、Derbyはなんと走れるようになったのだ。

正直言うと、このビデオを見始めたとき、私は半ば懐疑的だった。しかし、実際にその義足を使って、ごく自然に走る姿を見て、完全にやられた気分だ。

Fabrication

2014.12.25

GPSと連動しLEDで道が示される登山用立体地形図

MITA HIROさんは3Dプリンタで出力する立体地形図と電子デバイスを組み合わせて、新しいユーザー体験を生み出したようだ。Geophと名付けられたそのシステムについて、動画等から得られた情報をもとに少し説明しよう。

まずWebインタフェイスで地図上の領域を指定し、モデルデータを生成する。それを3Dプリンタで出力すると、立体的な地形図ができあがる。ここまでは、すでに見たことがある3Dプリンタの応用例かもしれない。Geophの「本体」は、GPSとフルカラーLEDマトリクスを組み合わせた表示デバイスだ。

Fabrication

2014.12.16

オランダ人発明家による大型陶器がプリントできる3Dプリンター

Vormvrij 3DはArduino制御によって大きな陶器をプリントする。

木材、プラスティック、金属は3Dプリンターで扱える素材だ。これらは高速プロトタイピングに適してはいるが、陶器で作品を作りたいと考えるアーティストには役に立たない。しかし、オランダ人発明家のコンビ(YaoとMarlieke)のお陰で、アーティストは「見落とされがちだった素材」でプリントができるようになった。

Vormvrijは大型の3Dプリンターで、高さほぼ3フィート(約90センチ)、底面23×31インチ(約58×78センチ)のオブジェクトをプリントできる。

Fabrication

2014.12.15

3Dプリンター知的所有権訴訟の最新情報:Formlabsが3D Systemsにロイヤリティを支払うことに

FormlabsのForm1は現在も購入することができる。

長く続いていた3D SystemsとFormlabsの特許侵害訴訟が終結したというニュースが流れた。双方が和解し、すべての訴えと、反訴を取り下げ、裁判費用を各社が負担するということになった。さらに、Formlabsは売り上げの8パーセントをロイヤリティとして3D Systemsに支払うことを決めた。この展開は、初期のデスクトップ3Dプリンターにおける大きな訴訟問題が片付いたわけだが、疑問も残る。

Fabrication

2014.12.10

宇宙での初めての3Dプリントに成功

Made In Spaceのチームは、グリニッジ標準時間で11月24日午後9時28分、彼らのプリンターが宇宙での初めてのミッションを成功させたと誇らしげに発表した。上の写真のアイテムは、宇宙ステーションで使うために特別に開発されたプリンターのエクストルーダーの前に、配線を隠すように取り付けられるフェイスプレートだ。これが宇宙ステーションでプリントされ、取り付けられた。

Zero-Gravity 3Dプリンターは、Made In Spaceが、スモールビジネス・イノベーション・リサーチ法に基づきNASAのために開発した。

Fabrication

2014.12.09

3Dプリンターでレコードプレイヤーの修理

倉庫を整理していたら木箱が出てきた。どうしても開けてみたくなるだろう。このプロジェクトは、壊れた、でも直せば使えそうなレコードプレイヤーを発見したことから始まった。再び使えるようにするには、ちょっとばかり苦労したが、新しく買った3Dプリンターのおかげで、また美しい音楽を奏でてくれるようになった。

箱から出してコンセントをつないでみたが、何も動かない。幸いなことに、故障箇所は、遊び車がすり減っていたのと、そのブラケットが折れていたことだけだった。新しい遊び車は購入した。

Fabrication

2014.12.02

ABSかPLAか? 正しいフィラメントの選び方

私はフィラメントの販売業者です。なので、しょっちゅうこの質問を受ける。その答は、それらの素材の特性の違いを理解して、プロジェクトのマッチングを知ることにある。

まずは ABS から見てみよう。ABS(本名はアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)は、家庭用熱積層用フィラメントのおじいさんだ。

温度:

プリント温度は210〜240ºCで、加熱ベッドの温度は80ºC以上。

ABSのガラス転移点(軟らかくなり始める温度)は105ºC。

Electronics

2014.12.01

PieceMaker Factory:オモチャの未来を覗く

金曜日の夜遅く、私は、これがオモチャの未来だというものを見た。少なくとも、街のトイザらスでは絶対に見ないようなものだ。積層造形法、いわゆる3DプリントはMakerムーブメントでは一般的に知られるようになった。しかし、まだまだそれがなんであるか、それで何ができるのかを知らない人に出会わない日はない。だがそれは、PieceMakerとトイザらスによって変わろうとしている。

PieceMakerにおける私たちの使命は、身の回りの世界をパーソナライズする手助けを行うことです。

Fabrication

2014.11.10

和菓子 “練りきり” を出力する3Dフードプリンターを高校の授業で開発 ― 東京工業大学附属科学技術高等学校 門田ロボテク [MFT2014出展者紹介]

日本の伝統の和菓子“練りきり”を3Dプリンターで

東京工業大学附属科学技術高校は、日本で唯一の国立の工業高校だ。2年生になると「応用化学」「情報システム」「機械システム」「電気電子」「建築デザイン」の5つの分野を選択し、3年生は各分野ごとにテーマを選んだ課題研究を行う。今年の機械システムのチームが研究テーマに選んだのは、「和菓子を出力する3Dフードプリンター」。ちまたの女子のあいだでは樹脂製の「デコスイーツ」が大人気だが、こちらはちゃんと食べられる生菓子“練りきり”だ。

Fabrication

2014.11.10

3Dプリントしたレゴ用アクションフィギュアのリグ

日本のアニメのロボットが好きな人なら、自分でも作りたいと思ったことがあるはずだ。しかし、本当に作ることは不可能だと悟ったとき(なるべく早く悟るべきだが)、模型を作ろうと考える。プラモデルの細かいペイントをする根気も技術もない人間には、レゴでロボットを作るという選択肢がある。

ところが、レゴは人間型のメカロボットを作るにはあまり適していない。ただ、パーツをはめ込みやすくした人型のフレームを3Dプリントできれば、ずっと簡単に作れるようになる。下のビデオのようにね。