Fabrication

2014.07.16

Discov3ry:3Dプリンターを食品プリント用にグレードアップ

Discov3ryは、標準的なフィラメント式3Dプリンターで使えるペーストエクストルーダーだ。家庭用の3Dプリンターに興味を持って観察してきた人なら、近年登場したペーストエクストルーダーのことを知っているだろう。アイシング、チョコレート、シリコン、セラミック、はてはコンクリートまで、ペースト状の素材をノズルから押し出すシステムだ。しかし、市販されているものは少ない。

Discov3ryのアプローチはちょっと違う。既存の3Dプリンター用のアタッチメントとしてペーストエクストルーダーを提供しようという考え方だ。

Electronics

2014.07.11

自転車用レーダー「ikubu」の開発裏話

これが市場調査というものだ。Franz Struwigは、後ろから来た車に引っ掛けられるのを恐れて車道の反対側を自転車で走る男に出会った。南アフリカのステレンブーシュでレーダー装置のスタートアップ、iKubuの創設者でありマネージングディレクターを務めるStruwigは、そこに彼らの製品のニーズがあると感じた。

そうして生まれたのがBacktrackerだ。ハッキング可能な自転車用後方レーダーだ。オープンなAPIを使い、現在クラウドファンディング中だ。

Fabrication

2014.06.13

Kickstarterがルールを単純化。その理念を守るために。

Maker Faireに集合したKickstarterの利用者たち。写真:Julio Terra

2007年のEG Conferenceにて、Kevin Kellyは聴衆にこう言った。ウェブが登場してまだ5000日も経っていないと。すべてのアクセス、すべてのコンテンツ、すべての情報は、その短い期間で利用できるようになったことを彼は思い出させてくれた。とくに印象的だったのは、だれも驚かなかったことだ。人間の時間の感覚とは、なぜか主観的になりがちだ。

Electronics

2014.04.23

MetaWearでウェアラブルが新たなブームとなるか?

AndroidとiOS開発者向けに作られたMetaWareは、小さくて低電力で、Bluetooth LEを搭載している。でも本当に面白い部分はそこじゃない……

次なる大ブームはウェアラブルだと、私が技術系の仕事に就いたときからずっと言われている。しかし、その予測はさらに大きな声で、頻繁に叫ばれるようになってきた。そして、ウェアラブル市場を睨んだマイクロコントローラープラットフォームがどんどん増えている。

何が次なる大ブームになるかを決める要素は、(少なくとも通常は)技術の成熟度にあると私は思っている。

Fabrication

2014.04.14

ラピッドプロトタイピングの波に乗る:耳栓を再発明した「SurfEars」

北カリフォルニアのサーファーはきつい。水は冷たい。潮の流れは速く、嵐から生まれた強烈な波はつきものだ。スクールバスほどもあるサメも泳ぎ回っている。

そんな、ちょっと過酷な環境でも、私は自分の耳を健康に保つための努力をしている。私は右耳が外耳炎に、左耳が初期のサーファー耳(外耳道骨腫骨腫)になっている。耳栓を使ってみたが、よくなかった。水に潜ると取れてしまうし、周りの音がくぐもってしまって、風邪を引いたような気分になってしまう。

Electronics

2014.04.04

MicroViewでArduinoエコシステムを広げよう

KickstarterでMicroViewを紹介するMarcus Schappi、Madeline Schappi、 JP Liewの3人。

間違いなくArduinoは、メイカームーブメントから生まれたなかで、もっとも成功した製品のひとつであり、おそらく、もっとも有名なブランドだ。その結果、クローンや派生製品や、いろいろな付加価値を付けた互換ボードがどんどん生まれている。なかにはオリジナルのフォームファクターを維持しているものもあるが、ぜんぜん違うものもある。

Fabrication

2014.03.18

農業の未来はオープンソースで開かれる

足こぎ式の堆肥粉砕器を披露するFarm Hack。World Maker Faire New Yorkにて。

農家はイノベーターだ。機械いじりが大好きな彼らを表すには、この表現がピッタリだ。彼らは、サーバーファームが立ち上がり、クラウドコンピューティングが普及するずっと前から、複雑な機械をハックし、新しい技術を開発していた。1994年からアメリカの農家は人工衛星を使って農業を管理するようになっているが、我々のイメージは、いまだに錆びついた古いトラクターを運転する彼らの姿だ。

Electronics

2014.03.03

モノのインターネットを理解したければ、「チョコレート」を考えるべし

私たちは昨年、QualcommのAlljoynイニシアチブやThe Thing Systemの流れに乗って、開発者たちに“モノのインターネット”をハックしてもらうためのオープンプラットフォームの創設に乗り出した。私たちが目指すのは、もっと楽しく、簡単で、より人々の興味をひくものだ(IFTTTのようなものだが、これはデバイスとアプリのためのもの)。これを使って開発者は、デバイス同士をつないで、それまで気がつかなかった新しい価値を発見し、生活をより便利にするアプリの世界を構築できる。

Electronics

2014.01.17

MAKE編集者が選ぶCES 2014ハイライト

MAKEのスタッフはラスベガスに飛び、世界最大の家電見本市、CES 2014の取材にあたった。我々は、Makerに関係のありそうな話題や、「個人が物を作ることが主流になるか?」という問題に答えてくれそうなものを見てまわった。会場では、テレビやタブレットやカメラや電話など、定番の展示なども目に入ったが、ロボット、3Dプリンター、3Dカメラ、ドローン、さらになんと、ハードウェア開発ボードなどもあった。

CES取材を締めくくるにあたって、我々がCES 2014でいちばん気に入ったものを紹介していこうと思う。

Electronics

2013.12.16

Primo – プログラミングのロジックを究極のビギナー「子ども」に教える

まったくプログラミングの経験のない子どもに、どうやってプログラミングを教えるか。それがprimo.ioの目指すところです。

primo.ioは、私とMatteo Loglioがロンドンに創設した教育用ハードウェア企業です。今年の初めに、プロダクトエンジニアのJosh Valman、メカトロニクスエンジニアのLucia Rabago-MayerといっしょにPrimoの開発を開始しました。私たちは、4歳から7歳の子どもにプログラミングのロジックを、遊びという魔法を使って教えるための、画面も映像テクノロジーも使わない製品を作ろうと考えたのです。