Fabrication

2013.04.30

安価な3Dスキャナー「Photon」がIndiegogoで善戦

Photonの共同開発者、Adam Brandejs(左)とDrew Cox(右)

Photonプロジェクトが始まった。共同開発者のAdam Brandejsがそう認めた。なぜなら「ボクはそんなに待てないから」とのこと。

Brandejsは、マイクロ測定やCADファイルの作業を重ねるよりも早く、3Dプロジェクトを立ち上げたかった。そこで1年と少し前、彼と彼のもう少し忍耐力のある友人で協力者のDrew Coxとで、安価な3Dスキャナーをトロントの小さな工房で作り始めた。

Fabrication

2013.04.25

古い照明器具を3Dプリンターでアップサイクルする

(日本語版編注:アップサイクル[upcycle]とは、古いものを使って、より価値の高いものに作り変えること)

アパートに引っ越して、壊れた古いIKEAの照明器具があったらどうする? 普通は捨てるよね。しかし、工業デザイナーのSamuel Bernierは違う。彼は、精巧なランプシェードをいくつもデザインして3Dプリントし、壊れたものと入れ替えた。ひとつプリントするのに4時間から12時間かかった。サポート材は使っていない。重さは50グラムから100グラムだ。

Samuelのランプシェードの最初のスケッチ。

Fabrication

2013.04.24

Makerとマラソンランナー

今日は愛国者の日で第117回のボストンマラソンの日だ(日本語版編注:原文は4月15日に掲載されました。筆者により爆発事件に関するコメントが文末に追加されています)。2万7000人以上の人が参加する。ボストンマラソンは、アメリカで最初の、そしてもっとも権威あるマラソン大会だ。しかし、今ではこうしたマラソン大会が世界中で3000回ほど開かれている。今ほど多くの人がマラソンに参加するときはなかった。私は、マラソンと、成長するMakerムーブメントとの関係を研究している。

Fabrication

2013.04.18

GitHubがSTLファイルビューに対応

ソーシャルコーディングの企業、GitHubは、3Dプリンターオーナーとモデラーのための無料機能、STLファイルビューワーを発表した。これで、ファイルが直接ブラウザ上で、美しい3Dで確認できるようになった。こんな感じだ。

GitHubは、もう長いことMakerBotとクールなことをしてきた(前にも記事にしている)が、なかでもハードウェアに興味のある人たちに向けたツールの開発はうれしい。ソフトウェアにはインタラクティブで協調的な作業環境があるのに対して、ハードウェアには、その代わりになる数多くの作業場がある。

Fabrication

2013.04.12

3Dプリンターはどれだけ普及するか

今週、私は3人のベンチャー投資家に会って話を聞いた。彼らは3Dプリンター市場について知りたがっていた。3Dプリンターに対するビジネス界の注目が集まる兆しだ(MakerBotは2011年に1000万ドルの投資を受けたが、新たな投資を受けることになるらしい)。

3Dプリントはどれほど大きくなるだろう。どれだけ売れるだろう。100万軒の家に普及するまで、どのくらいの時間がかかるだろう。大勢の人たちに向かって、どれだけの人が3Dプリンターを持っているかと聞いたことがある。手があがったのはほんのわずかだった。

Crafts

2013.04.09

子どもMakerのための場所

Makerスペースはどんどん人気を高めている。よく知らない人のために説明するならば、Makerスペースまたはハッカースペースとは、人々が集まってものを作る場所だ。それぞれに特徴があるが、コミュニティとしての意識を持ち、物作りの楽しさや知識を分かち合う場所であることが共通している。そうした施設が近くにあればラッキーだが、そこが子どもも受け入れてくれるとは限らない。子どもたちが自分のアイデアを形にしたと思ったとき、若きMakerをどこへ連れて行けばいいのだろうか?

これは重要な問題だ。

Crafts

2013.04.09

Tinkercadに替わる無料の3Dツール

Tinkercadの開発者が、その人気のクラウドベースのCADツールの開発を中止すると発表した。MAKE でもTinkercadのファンは多く、これまでにこのブログやUltimate Guide to 3D Printingで紹介したり称賛したりしてきた。だから、これは悲しい知らせだった。TinkercadはAirstoneという新しいソフトに置き換えられるそうだが、ターゲットは完全にプロのユーザーになる。Airstoneに関する詳細はこちらをどうぞ。

無料版のTinkercadは4月の末まで使うことができる。

Fabrication

2013.04.08

3Dプリンターは世界を救うか?

3Dプリンターの人気が爆発して、製造業から起業家精神まで根底から変えてしまう勢いだ。3Dプリントを悪く言う人もいる。大騒ぎするほどのものでもないと言う人もいる。しかし私は、ものをデザインしたり作ったりする方法に革命をもたらすという以上のものが3Dプリントにはあると信じている。究極的には、第三世界の人々の力を引き出し、彼らの人生を変えてしまうほどの劇的な力があると思っている。

だから私は、re:3Dに注目している。彼らは、私たちが当然と感じているインフラを持たない発展途上国で使える大型のプリンターを開発している。

Fabrication

2013.04.05

ジョージア工科大のMakerスペースは高等教育のモデル

Georgia Tech’s Invention Studio。
「私たちは、Makerムーブメントをエンジニアリングとエンジニアリングスクールに戻そうとしているのです」と、下のビデオの終わりにGeorgia Tech’s Invention StudioのMakers Clubの一員が語っている。

Invention Studioは学内のMakerスペースだ。24時間、あらゆる教員、学生、スタッフやあらゆるプロジェクトに開放されている。クラスでの利用だけではない。

Fabrication

2013.04.03

DeltaMaker:ロボットと3Dプリンターの結合

先日、Kickstarterで成功を収めたDeltaMakerは、デルタロボットのプラットフォームで作られたエレガントな3Dプリンターだ。デルタロボットは、その驚くほどの速度と敏捷性に定評があり、何十年間も工場での物品の取り出しと梱包に使われてきた。DeltaMakerは、MakerSlideアルミ押し出しフレームにDelrin V字ホイールとベアリングを組み合わせて作られているため、通常のプリンターよりも動きが速い。たとえば、低速な長ネジと違い、Z軸方向の動きに制約がない。