Fabrication

2014.10.20

パスタの国から3Dスパゲッティプリンター、虫の音を音楽にする装置Wonderbugなど / Maker Faire Rome2014

イタリア国内では、言わずもがな、イタリア料理に欠かせない存在として質の高い様々な種類・形状のパスタが消費されている。流石うどん県ならぬパスタの国のMaker Faireである。威信をかけるが如く、パスタのデジタル・ファブリケーション・プロジェクト、MONDOPASTAの展示が会場中心部で行われていた。

パスタカッティングマシン、NONNABOT、日本語で言うと「おばあちゃんボット」。Sharebotの3Dプリンタを流用して作られたマシンで、パスタ生地を無駄にすることなく様々なパターンを切り抜くことができる。

Electronics

2014.10.17

Edison搭載の肩乗りロボットFamiliar Ralph、鳩になって空を飛ぶPigeon Sim / Maker Faire Rome 2014

前回、Massimo Banziへのインタビュー記事でMaker Faire Rome会場内に彼のビジュアルが多数用いられている様子を取り上げたが、やはり会場の中心はArduinoの展示であり、イタリアはArduinoの本拠地であることを思わされる。そんな中、IntelはEdisonやGalileoといったArduinoと協力して開発した製品を中心としたデモンストレーションで、独自の突き抜けた存在感を放っていた。

会場にさりげなく佇みながらも異彩を放っていたのは日本のIntelの研究者Michael McCool氏のプロジェクトFamiliarのロボットRalphだ。

Fabrication

2014.10.17

完全機械式3Dプリンター

3Dプリンターは、誰もが認めるであろうが、物を作る工程に革命をもたらそうとしている。ファイルをダウンロードして、家庭や職場でオブジェクトをプリントできるのは、明らかに便利なことだ。しかし一部には、Danielのように、最終的な作品の所有者は誰なのかという問題を気にする人がいる。

このジレンマに対する答えとして、彼は完全機械式の3Dプリンターを作ることにした。動力は15キログラムの重りだ。歯車やチェーンで制御され、折り曲げた針金が“プログラム”となる。

Fabrication

2014.10.15

Pi Top:3DプリントされたフルサイズのRaspberry Piノート

Pi Topは教育的なキットだ。クラウドファンドのキャンペーンに備えた初期ステージといった感じに見える。基本的なアイデアは、ノートパソコンを自分で組み立てて、そこからいろいろ学ぶというもの。ソフトウェアにパッケージされたレッスンも、このRaspberry Piをベースとしたノートパソコンに付属している。Pi Topプロジェクトの詳細は彼らのウェブサイトで見られる。サインアップすれば、キャンペーンに向けての最新情報もチェックできる。

Fabrication

2014.10.15

Formlabsが考えたレンズを3Dプリントする方法

3Dプリント方式の長短については、いろいろと論議されている。方式には、熱積層造形(フィラメントを使うもの)、光造形(レジンを使うもの)、粉末焼結積層造形(レーザーで粉末を溶かすもの)とがあるが、それぞれに長所と短所があり、コストや機能も異なる。このFormlabsのプロジェクトは、本当の意味で光造形型プリンターの新しい世界を切り拓くものだ。彼らは光学レンズをプリントした。

これを実現させるうえで、いくつかの画期的な計画や考え方が活かされている。レンズは、プリントしてすぐにレンズとして使えるわけではない。

Electronics

2014.10.14

未来の、だけど身近なデバイス「雰囲気メガネ」─大企業とソフトウェアエンジニアのコラボレーション(Maker Pro Jp)

iPhoneと連携するメガネ型情報端末「雰囲気メガネ」プロジェクト、全体を統轄している白鳥啓氏(間チルダ)、河村和典氏(三城ホールディングス)に話を聞いた。

慣れ親しんだものなのに新しい、不思議な感覚

雰囲気メガネはBLE(Bluetooth Low Energy)でiPhoneと通信して、iPhoneからメガネのLEDとブザーをコントロールできるデバイス。つまりiPhoneのノーティフィケーション情報を、メガネを通して光と音で通知できるのだ。

Science

2014.10.10

手作り電気自動車マンハッタンを行く

若さの泉などないなんて、誰が言った? 近ごろのニューヨークの街中は、何台ものテスラやらスマートが走り回って、最新鋭の技術を見せびらかしている(道路の穴を注意深く避けながらね)。しかし、それらより40歳以上も年上で、カナルストリートからバイワリー、ブロードウエイにかけて、路上にある何よりも愛されている車がある。それは何を隠そう、製造ラインから出てきたばかりだ。1970年製フォルクスワーゲンや廃棄されたフォークリフトの部品を使い、完全に電気で走行する車として再び輝く若さを取り戻したのだ。

Kids

2014.10.10

若いMakerの学ぶ道順を地図にする

数年前、Lawrence Hall of Scienceで開催されたOpen Makeに参加し、当時、Hacker Scoutと呼ばれていたプログラム(現在はCuriosity Hackedと改称されている)を推進するGarratt Gallagherの話を聞きました。そのとき、そこで示されたスライドには、私が何カ月間も頭の中で想像していたことが映し出されていたのです。それは、メイキングの地図です。彼はそれを「Hackerling Circuit」と呼んでいました。右の図がそれです。

Science

2014.10.09

有人マルチコプターを空飛ぶ車椅子に

開発者の平野さんは電動車椅子を操作するのと同じ感覚で操縦できる航空機を実現したいと考えている。

私は何よりも空を飛ぶことが大好きな障害者です。事故でケガをする前はハンググライダーやパラグライダーで、事故の後、車いすで生活するようになってからはグライダーに乗せてもらって空を飛んでいます。

顎でコントロールできる複座のマルチコプターを作ることが究極の目標だ。すでに同スケールの試作機が空中に浮かぶようになった。まだかなり不安定な飛行だが、大きな夢が形になるプロセスを垣間見ることができて胸が熱くなった。