Electronics

2015.07.08

Solidカンファレンスから:次なるハードウェアは生物?

O’Reilly Mediaが主催するSolidカンファレンスが、今年もサンフランシスコで開かれた。年に1回開かれる催しで、「ハードウェア、ソフトウェア、モノのインターネット」を題材にしている。それは目からウロコの、情報価値が高い、ときとして論争を呼ぶものでもある。今年の内容をいくつか紹介しよう。

MIT Media Lab所長の伊藤穣一が語る、合成生物学に入れ込む理由

合成生物学

伊藤穣一 MIT Media Lab所長は、遺伝子をコーディングしてバクテリアにプリントすることがすでに可能だと話した。

Electronics

2015.07.06

littleBitsが4420万ドルの投資を受けて新体制に

ニューヨークに本社を置くLittleBitsは、オープンソースハードウェアのスタートアップで、モジュールを磁石でつないで回路を作るキットを開発しているが、このたび、DFJ Growthをはじめ、Morgan Stanley、Grishin Robotics、Wamda Capitalといったベンチャーキャピタルから4400万ドルのシリーズBの投資を受けた。Makerムーブメントでは最大級のラウンドだ。これは、すでに利益が見込める企業として知られているlittleBitsに、さらなる飛躍をもたらすだろう。

Electronics

2015.07.03

IFTTTがMakerのためのチャンネルを追加

インターネットのサービス同士をつなぐオンラインサービスでもっとも人気なのがIFTTT(If This Then That)だが、それがMakerがハックしたハードウェアにも対応し始めた。

IFTTTは、オンラインツールやサービスをつなぐことを目的に始まったサービスだ。たとえば、IFTTTで言うところの「レシピ」を使うと、Instagramに新しい写真をアップするごとに、Dropboxにも保存されるというようなものだ。If thisが「写真をアップすれば」で、Then thatが「Dropboxに保存される」だ。

Crafts

2015.07.02

試験管スパイスラック時計の作り方

美しい試験管時計の製作方法が惜しげも無く公開されたので、紹介しよう。Nakamuraさんはスパイス用の小さな試験管にドットマトリクスLEDを並べ、アニメーションがかわいいデジタル時計を実現した。電源は非接触で供給されていて、スパイスラックに瓶をセットするだけで起動する。わかりやすいインタフェイスだ。

回路図と2000行に及ぶアセンブリ言語のソースを含む、ステップバイステップの詳しいインストラクションが下記のページで公開されている。

Electronics

2015.07.01

Blink Blink:女の子による女の子のための電子キット

写真:blink blink

意欲的な起業家から気楽なミートアップが大好きな女の子まで、女性だって理系の職業に前向きで、理系の職場で働いている人もたくさんいる。しかし、みんなが同じように科学や技術や工学や数学に興味があっても、もうひとつ共通する問題がある。教室やオフィスに入ったとき、周囲を見て、圧倒的に男社会であることに気がついた経験があるはず。

これは、航空宇宙工学を学んでいたNicole Messierも経験したことだ。大学時代、彼女には女性としては珍しい役割を担った模範、教師、友人がいた。

Electronics

2015.06.26

3Doodlerの開発者が語るメイカースペースから市場への道

2013年のはじめに行われたクラウドファンドKickstarter のキャンペーンで、世界初の3Dプリントペンが230万ドルを獲得した。

13万ユニットを超える3Doodlerが売れた。今年の始めには、新しい改良型の、よりスリムになった2.0 versionのキャンペーンが行われ、150万ドルを獲得した。私たちは3Doodleの共同創設者、Max Bogueに会い、その体験について語ってもらった。

DC Denison:これまでにいくつものオモチャを作ってこられましたが、3Doodlerが最初のヒットでしたね。

Electronics

2015.06.25

帰ってきたX68000風コンピュータケース

3年前、「音源システムGIMICをX68000のようなデザインケースに入れて音楽を聞きたい」とマイクロサイズのX68000型ケースを作って見せてくれたMGSさんが、さらにもっと高機能なケースを作った。もちろん今回もX68000風。細部のディテールや周辺機器の再現性がスゴイだけでなく(今回も段ボール箱が見事)、ワイアレス充電機能のように新しい便利な仕様も取り入れられている。

作者曰く「初代ケースに比べると達成感は意外と低かったです」とのことですが、どうしてどうして11ヶ月間に及ぶ製作の過程はやはりとても見応えあります。

Electronics

2015.06.23

Esquiloとモノのインターネット

Esquiloボード。後ろはオンボードのウェブベース開発環境

「Make:」の記事でよく見るのは、さまざまな新型ボードだ。そのほとんどすべてが、少なくとも今のところ、モノのインターネットの開発を簡単にするということが売りになっている。

今はもうひとつ、はっきりとした傾向がある。それを私は「キッチンシンク」トレンドと呼んでいるのだが、より多くの、またはあまり違いのない無線をボードに盛るというものだ。あるいは、あと1年ぐらいで開始されるか、または開始されないかもしれないクラウドサービスに対応させている。

Fabrication

2015.06.19

HP Sproutの新型3Dキャプチャリング・プラットフォーム

HPの新しいSprout 3D キャプチャリング・プラットフォーム

HPは、Sprout 3Dスキャンニング・プラットフォームの利用者にとって、エキサイティングな発表を行った。

HPのSproutは、タッチスクリーン、オールインワンのデスクトップコンピューター、プロジェクター、キャプチャーステージ、Intel RealSense 3Dカメラ、14メガピクセルの通常のカメラを備えた画期的なハードウェアだ。現実のオブジェクトをスキャンして、コンピューターの中でデジタルデータとしていじることができる。

Electronics

2015.06.18

Raspberry PiによるNゲージ自動運転システム

メディアクラフトのNゲージ自動列車運転システム“NATOC”はNゲージレイアウトをコンピュータで制御するシステム。現在はRaspberry Piもサポートしている。上記の動画はそのデモ。RasPiのカメラモジュールを使って車両の位置を検出し、指定の位置で停止させている。Raspberry Pi2(画像処理のため高速な2の使用が推奨されている)にタッチパネル付きLCDを接続してコンパクトなGUIコントローラを作成。タッチ操作で列車の運転が可能だ。技術的な詳細は下記のページで公開されている。