Electronics

2015.05.08

多様性が広がる最新マイクロコントローラー11機種

[この記事は、Make:英語版 Vol. 43に掲載されたものです]

80年代、いろいろなCPUを搭載したさまざまなメーカーのパソコンが世の中にあふれ出した。当時を覚えている人なら、今のマイクロコントローラーの状況はあのときと似ていると感じるだろう。この1年半ほどで、数多くの新しいボードが登場した。近い将来、この傾向が収束するとはとても思えない。しかし、マイクロコントローラーの市場はパソコンの市場とは違う。その変革を起こしている力はまったくの別物だ。そのため、今の多様性を犠牲にして統一しなければならない理由がない。

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2015.05.07

Raspberry Piカメラのマクロレンズ化改造

PalmDreamsさんが、Raspberry PiのカメラにiPhone用のマクロレンズを取り付けて、マクロ撮影を行っています。1:10から作例写真。かなりキレイ。改造の様子をまとめた動画もあります。

Pico Workshop: Raspberry piカメラにマクロレンズをつけてみました 制作編

自作しているのはマウント部のアダプタで、このテクニックを応用すればいろんなレンズを付けることができそうです。

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2015.04.30

駐輪場での自転車探しを助けるビーコン

ThinTubeさんの自転車ビーコンは実用的だ。普段はテールランプとしてサドル下に装着しておき、駐輪場でリモコンをオンにすると、メロディーとLEDで自分の位置を教えてくれる。省電力設計で、4ヶ月以上の連続動作が可能。

ランプ型ビーコンとリモコンの間のワイアレス通信にはTWE-Liteシリーズを使っている。低消費電力で扱いやすいモジュールを採用して、どんどん改良している。TWE-Liteに興味がある人に役立ちそうな情報がブログにまとめられている。

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2015.04.28

GEハッカソンにてArduino制御のコーヒーオーブンが優勝

ケンタッキー州ルイスビル、GEのFirstBuild施設で行われた家電品ハッカソンを見学した。家電品をどうやってハックするのかと疑問に思っているかもしれない。私もそうだった。それはうれしい驚きだった。みんなも驚くはずだ。

まずは施設の説明から

この施設はMakerの夢だ。いたるところに作業台があり、棚にはラベルを貼ってきっちりと工具が整理されている。計画を練るための会議室、金属を曲げたり木材を削ったりする大型工作機械や、レーザーカッターなどもあり、教室もある。

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2015.04.22

スカイウォーカー対ストームトルーパー:エンドアのクアッドコプター対決

まず、私の前回の記事(“FPV Star Wars Speeder Bike Quadcopter Puts You in the Driver’s Seat”)を見て、コメントをくれて、シェアしてくれたみなさんに感謝したい。ほとんどがめちゃくちゃ前向きな、すごい反響だった。今回も、みんなにこの記事を読んでもらえて嬉しく思っている。これからも、面白い飛行機を作っていこうと思う。

スカウト・トルーパーのバイクを作ったすぐあと、森の中でそれを追いかけるやつも必要だと考えた。

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2015.04.22

FAAの規制案では不十分というプライバシー保護の訴え

写真:Andrew Bloomfield(Flickr)

ドローンに関する規制案が発表されたわずか1週間後、FAA(米連邦航空局)は訴訟問題に直面した。EPIC(電子プライバシー情報センター)は、ワシントンDCの連邦巡回区控訴裁判所に対して、この規制は不法であると訴えた。プライバシーの保護が盛り込まれていないために不法であり、アメリカの空でドローンを安全に利用するためには十分でないというのだ。

この訴えの中でEPICは、ドローンは「高度な監視技術を搭載でき、個人のプライバシーを侵害する恐れがある」と書いている。

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2015.04.20

Fab Academyの最高にクールな靴の3DプリントやらHello Worldボードやら

Fab Academyプログラムは、高度なデジタルファブリケーションの方法を、実際に手を使うカリキュラムと技術的ツールやリソースに触れる形のユニークな教育モデルを提供するというものだ。

このシリーズでは、Erin(通称:RobotGrrl)が、彼女がこのプログラムでの体験を通して成長してきた様子をお伝えしたい。

このアドベンチャーで、私たちはエレクトロニクスの製造、デザイン、3Dプリントとスキャンを行った。

エレクトロニクスには、FabISPボードの製作も含まれる。

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2015.04.16

プログラマブルムーブメント “CAL.430FR” 開発中

美しい時計はその内部機構(ムーブメント)も美しい。逆もまた真であることが多い。毛虫計算機が開発中のデジタルムーブメント“CAL.430FR”はすでに美しい時計の完成を予感させる。

毛虫計算機はテキサスインスツルメントのマイコン”MSP430FR”とシャープのメモリ液晶ディスプレイを組み合わせて、数ヶ月間連続動作する実用的な腕時計型デバイスのプロトタイプを作っているところだ。作者がスマートウオッチと呼ばないのはワイアレス通信機能が未実装だからで、そこにこだわらない人ならば、まさにスマートウオッチのムーブメントと見るだろう。

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2015.04.15

スマートウォッチなんていらない。腕に巻くのはエニグマだ。

エニグマは、第二次世界大戦中にドイツで使われていた非常に面白いコーディングマシンだ。デジタル理論がまだ発育段階だったころ、特定のパターンに設定されたローターで、司令部から前線に送られてくる暗号を解読していた。大変に精巧なメカニズムだったが、腕に巻けるほど小さなものではなかった。

オリジナルよりもすごいところは、その機能が腕時計サイズ(やや大きめではあるけれど)に収められてしまった点だ。しかも安価なArduinoを使って。見栄えはとてもいい。鉄製のケースに、ベルトはスクラップの革製だ。

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2015.04.14

馬のゾートロープを3Dプリントで再現

1872年、エドワード・マイブリッジは、「馬は走るときに4本の脚が同時に浮くことがあるか」という論争に結論を出すための映画撮影に雇われた。馬の脚の動きが速すぎて、人の目では確認ができなかったのだ。だがそのころ、新しい写真装置の登場で撮影が可能になり、マイブリッジは馬が走る姿のスローモーション映像に成功し、最終的な答を出すことができた。そう、馬が走っているときは、脚が4本とも地面から離れていたのだ。

昨年(2014年)、アーティストのKelly Eganは、昔のアニメーションマシン、ゾートロープを作り直してみたいと考えた。