Fabrication

2011.11.07

デジタルファブリケーションと手作業の職人魂は共存できるか?

すべてのハッカー、クラフター、ティンカラーの物作りの形が、デジタルファブリケーション(fabrication、製造技術)によって完全に変わってしまったと、Make読者ならほぼ全員が感じていることだと思う。レーザーカッター、CNCフライス盤、3Dプリンタは、物をデザインするときの考え方も変えてしまった。作品の品質や精度も上がった。私はそうしたデジタルファブリケーション技術の熱烈な愛用者だが、同時に、それが広く普及してくるに従って、文化的な変化も引き起こすのではないかと心配している。

Fabrication

2011.10.26

Thingiverseでは武器のデータの公開もオーケーなのか?

Thingiverse(ユーザが作成した3Dデータの共有サイト)では、武器または武器として使える恐れのあるもののアップロードを禁止しようという論争が起きている。現在、多くの人たちが、AR-15ライフルの部品をアップロードしている。Crankの5発入り弾倉もそのひとつ(写真)。この流れはどっちに進むのだろう。Thingiverse は武器として使える恐れのあるあらゆるものを禁止するべきなのだろうか。Thingiverseのこの問題を扱っているページでは、みんなの意見を集めている。

Crafts

2011.10.19

オープンソースの3Dプリンタを作るMakerBot創業者のBre Pettisに独占インタビュー:人生、1000万ドルの資金、その先は?

MakerBot Industriesは、2009年1月に、Bre Pettis、Adam Mayer、Zach Smithの3人によって設立され、製造の民主化を目指してオープンソースの3Dプリンタを売り出した。注文して、組み立てれば、ほぼなんでも作れるマシンのオーナーになれる。何年も前にボクは、Breがまだシアトルに住んでいて公立学校の教師をしていたころに彼と出会い、Makeに引き込んだ。その後、彼はEtsyに移り、自分のテレビ番組を始めて、MakerBotを立ち上げた。

Fabrication

2011.10.11

TinkerCAD – ブラウザベースの3Dモデリングツール

1年前までは、3Dオブジェクトを作る方法は限られていた。増して、無料で簡単なツールはもっと少なかった。そんな中でこの TinkerCADは、無料でしかも簡単ということをうたい文句にしていた。World Maker Faireで実際に動いているところを見たけど、本当に簡単そうだったし、ブラウザで起動すれば無料だ。ただし、WebGlが必要。対応OSはWindows Vista、Mac OS X 10.6以降となっている。私の教室にあるパソコンのどれかで使えるはずだ。

Crafts

2011.09.28

Thingiverseのキューブギヤ現象

今朝、Thingiverseのユーザーで私の同僚dougc314がブログに掲載した電動キューブギヤのビデオに目を奪われた。これは、別のThingiverseユーザー、emmettの、たくさんコピーされたネジなしキューブギヤを元に作ったものだ。角のギヤをひとつ外して、代わりに、キューブギヤがずっと回り続けるようにモータを埋め込んだ台に取り付けられている。
ネジなしキューブギヤは、emmettの2つめのプロトタイプ(最初のものはネジを使っていた)で、Greg Frostが2010年に作ったブロークンハートからヒントを得たdougc314は、この電動式を考えた。

Fabrication

2011.09.22

2色でプリントできるデュアルヘッドMakerBots、間もなく登場!

Arduino の新製品発表があったかと思ったら、MakerBot Industriesも新しい「最高の」エクストルーダ、Stepstruder MK 7を発表した。なにがスゴイって、1.75 mmを最初から設計し直して、これまでのものよりずっと小さくなったところだ。
小さくなったことで、MK 7は、今あるMakerBotに2つ組み込めるようになった。もうおわかりと思うが、これを使ってデュアルMK 7を搭載し、3Dオブジェクトを2色でプリントできるMakerBotが披露されたのだ。

Fabrication

2011.09.16

ハイブリッドアートラボ – 9/17~11/23まで府中市美術館で開催

身のまわりのデジタル機器を用いたものづくり(デジタルファブリケーション)が広く普及し始める中、コンピュータグラフィックスやデジタル映像が美術のかたちを大きく変貌させたように、美術造形そのものに大きな変貌がこれから起こりうる状況がみえつつあります。
このような大きな変化を前に、デジタルファブリケーションによる造形表現に取り組み始めた、先駆的な作家を公開制作に迎え、多摩地区を中心に活動する新進作家や市民による「クルー」とともに、新たな造形とものづくりの可能性を実践して行く制作プログラムです。

Fabrication

2011.09.09

結婚式のMaker流ライトアップ

この夏のはじめのころ、Brettは、LED 3個と単4電池2本を使ったかわいいホルダの開発を行っていた。Boston Area MakerBotミートアップで使うためのものだ。私たちは、多くのメンバーが集まる必要を感じたときに、おもにサマービルのSproutに集まることにしている。今週の会合では、彼が喜び勇んでそのプロジェクトと、それが「晴れの佳き日」にどう活躍したかを発表してくれた。最初はスローウィーを使おうと考えましたが、市販のLED 3個入りのものと比べると明るさが足りないという問題がありました。

Fabrication

2011.09.09

Ultimaker:新しい3Dプリンタがやって来た

オランダで作られている新しいUltimaker 3D プリンタがアメリカに上陸した。MakerBotよりも大きくて速い。開発したのは、2年前にユトレヒトのFab Lab(ファブラボ)で出会った3人のMakerだ。このFab Labは、MITのCenter for Bits and Atomsが世界中に展開しているデジタル製作工房のひとつ。Fab Labユトレヒトの所長、Siert Wijniaが、ウェブデザイナーのMartijn Elsermanと大学院生のErik De Bruijnとともに高速な新型マシンの開発を行ったのだ。

Fabrication

2011.09.08

Zero to Maker(ゼロからのMaker):工具をどうするか

これから1カ月ちょっとの間、ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力の過程を定期的に報告します。きっと面白いものになるよ。