Fabrication

2019.05.07

セルフビルドで北の国から住環境を考える「超低コスト住宅研究会」

超低コスト住宅研究会は民話の里として有名な遠野発の低予算セルフビルド住宅プロジェクトだ。まだ冬の肌寒さが残る4月、遠野を訪れた。

代表の小関直氏にまず最初に見せてもらったのは、バンの荷室部分に積み込める木製の家「バンハウス」。CNCで木材を切り出し、13万円ほどの予算で組み立てられた。ホームセンターで簡単に調達できるような材料であえて制作したという。

バンハウス後部から眺めた遠野市街。サイズ的にはカプセルホテルやゲストハウスの寝床よりも大きく、2人ぐらいまで入れそうだ。

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2019.04.15

Formlabsの新型光造形3Dプリンター、Form3とForm3L

Formlabsの人気の3Dプリンター・シリーズに新機種が加わった。みんなが待ち望んでいたこのForm3は、Formlabsの高精度ツールをさらに発展させたものだ。

今回発表された新機種は、Form2の単なる改良版ではない。光でレジンを活性化させる方法を見直し、LFS(Low Force Stereolithography:低剥離力光造形)技術と彼らが呼ぶ新方式を導入した。動画でもわかるとおり、この方式では、剥離力を弱めるために柔軟なタンクの底を追加するなど、新しいアプローチが採用されている。

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2019.04.03

生活支援器具(アシスティブデバイス)のデザインと3Dプリントの方法を教える無料講座

私たちMakerはよく、肉体的に特別な必要性のある人たちを支援できないものかと考える。そこですぐに思い浮かぶのが、ソーシャルメディアでよく称賛されているロボット義肢のような立派なデバイスだ。それもいいだろう。見ていて楽しい。しかし、大多数の人たちにとって、生活支援器具はもっと身近で日常的なものだ。それでも、ロボット義肢と同じぐらい、人生を変えるだけの力がある。

プルトップを開ける道具やドアノブを簡単に掴める道具など、ごく単純なツールが大勢の人の生活を一変させる。

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2019.03.22

Pocket NCがチタンも加工できる新型デスクトップ5軸フライスマシンとウェブベースのシミュレーターを発表

ほぼ4年前、Pocket NCをKickstarterで初めてローンチしてから今日まで、私たちは、すべてのMakerの懐にやさしい5軸フライス加工の提供を目標にやってきました。念願がかない、次に、いちばん安いマシンの数分の1の価格で、アルミの切削ができて、机上のノートパソコン程度のスペースに置ける5軸フライスマシンを発売することができましたが、最初のマシンから多くのことを学んだ私たちは、2017年12月、Pocket NC V2-10をローンチしました。

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2019.02.25

マイクロミリング:小さなCNCプロジェクトのコツを伝授

家具、壁掛け、オリジナルの看板などは、CNCを使ったプロジェクトとしてお馴染みのものだが、小さなものに目を向けると、そこには新たな可能性の世界が広がってくる。とは言え、微小なパーツを機械加工しようとすれば、そこにしかない数々の問題に直面することになる。小さな材はCNCに固定することすら難しく、通常のクランプが使えないところでの工夫と創造の力が必要となる。さらに、誤差を小さくしようとすれば、材とツールの正しい組み合わせがますます重要になる。

材の保持

材の保持は、CNC加工の成功の必須条件だ。

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2019.02.12

瞬時にして物体が現れる実験的3Dプリント方式

3Dプリンターが動いている様子は、今でも十分に驚きであり、目を奪われる。人が集まる場所に3Dプリンターを置いて、プラスティックのレイヤーが重ねられてゆく様子を披露すれば、近くで見ようと、かならず大勢の人が群がってくる。プリントには時間がかかるのが普通だ。長いときでは完成までに数日ということもある。しかし、この新方式なら、液体が入った容器の中で、ほんの数分間でオブジェクトができあがる。

この記事によれば、そのプリンターはカリフォルニア大学バークレー校とローレンスリバーモア国立研究所とで共同開発されているという。

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2019.01.18

Makerから始まったMakerフレンドリーなパーソナルモビリティ「WHILL Model CR」—白井一充さん・武井祐介さんインタビュー

編集部から:この記事は、小林茂さん(情報科学芸術大学院大学[IAMAS]産業文化研究センター 教授)に取材・執筆・撮影していただきました。

WHILLというメーカーを知っているだろうか? もし、名前だけを聞いて思い出せなかったとしても、その製品の特徴的な形状を見れば、読者の多くがどこかで目にしたことを思い出すだろう。街中で実物を見たことがあるという人も少なくないだろうし、もしかしたら、自分で持っているという人もいるかもしれない。

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2019.01.11

XYZ座標の制約から解放されて新たな可能性をもたらす5軸3Dプリンター

Maker Faireの会場を歩き回ると、いろいろな3Dプリンターを目にするが、基本的な構造から言えば、展示されているマシンの方式はたったの2つしかない。デカルト式(直行する2本のガントレーがあるもの)と、デルタ式(プリントヘッドを3本のアームで支えているもの)だ。もちろん、その他の方式も次々と登場してはいるが、この2つの方式が独占的な地位を占めている。そんななかで、Cel-Roboxは、M-Solvと共同でQ5D Technologiesを立ち上げ、新しい製造技術を世に送り出そうとしている。

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2018.12.26

日本製とスイス製の腕時計を徹底的に分解するWIREDの分解動画シリーズ

子ども時代に、機械の仕掛けを知りたくて分解に明け暮れた経験を持つMakerは多いはず。WIREDは、その楽しさを素晴らしい動画で蘇らせてくれた。公認時計職人が高級腕時計を徹底的に分解して、日本とスイスのエンジニアリングの違いを探るという企画だ。

私はこの動画にすっかり魅せられ、29分間の分解工程を一気に見てしまった。映像は上品で、大げさなナレーションも、けばけばしいグラフィックもない。私はこれを見て、腕時計の仕組み、どのように組み立てられているのか、日本とスイスの違いまで学ぶことができた。

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2018.12.25

フィラメント式の3Dプリンターでレンズなどの透明なものがプリントできるか?

フィラメント式の3Dプリンターで、レンズなどの透明なものをプリントできないかとよく聞かれる。そんなとき、私は決まって、透明にはできるけど、どうしても畝(うね)やレイヤーの筋が出てしまうし、中に出ることもあると答えていた。だが、Tomer GluckとTuval Ben Dosaは、私が間違っていたことを見事に証明してくれた。

フィラメントを押し出す量を多めにして、各層が下の層としっかりと融合するようにする。インフィルは100パーセントに。