Fabrication

2014.04.04

Thingiverse.govの誕生か?

リンカーンの顔のレンダリング。画像提供:スミソニアン研究所

先週のSunshine Weekの間、ホワイトハウスの科学技術政策室は、連邦政府機関に対して、科学に関する情報を公開するための計画を6カ月以内に作るよう要請する覚書を発表した。これは、そのままでも素晴らしい取り組みだ。アメリカの連邦政府機関は、アメリカ国民のためにさまざまな面白い情報を集めている。それをできるだけ簡単に閲覧できるようにすることは、とても大切だ。具体的には、政府関連のすべての3Dスキャンデータを集めた博物館作りのための第一歩となる。

Fabrication

2014.04.01

CNCルーター加工の基本:ツールパスと送り速度と主軸回転速度

ルーターとは何か?

CNCルーターに関する本題に入る前に、手持ち型のルーターの使い方を知っておくと話がわかりやすい。一般的なルーターには、モーター(可変速度式もある)、高さ調整機構(plunge control:固定またはプランジング)、コレット(collet:摩擦力でビットを固定するためのテーパー状のスプリング)がある。

手持ち型ルーターを使ってみれば、工具がそれがどのように材料を切削するかを、見て、聞いて、即座に感じることができる。

Fabrication

2014.03.28

CNC加工 vs 3Dプリンティング

当然のことだが、3Dプリンターは大きな反響を呼んでいる。熱烈なDIY愛好家は、自分のパーツを自分で作れるという部分に夢中になっている。しかし、あなたが作ろうとしているものに、はたして3Dプリンターは最適なツールなのだろうか。

3Dプリンターの製造方式は積層型だ。ほとんどの場合、熱して溶かしたプラスティックをエクストルーダーから絞り出してモデルを“プリント”していく。これは、素材の塊からカッターを使って余分な部分を削り落としていく切削型のツールとは対称的だ。

Fabrication

2014.03.18

農業の未来はオープンソースで開かれる

足こぎ式の堆肥粉砕器を披露するFarm Hack。World Maker Faire New Yorkにて。

農家はイノベーターだ。機械いじりが大好きな彼らを表すには、この表現がピッタリだ。彼らは、サーバーファームが立ち上がり、クラウドコンピューティングが普及するずっと前から、複雑な機械をハックし、新しい技術を開発していた。1994年からアメリカの農家は人工衛星を使って農業を管理するようになっているが、我々のイメージは、いまだに錆びついた古いトラクターを運転する彼らの姿だ。

Fabrication

2014.03.17

Easel ─ CNCの面倒さを解消するInventablesのブラウザベースのアプリ

CNC加工はかなり性能が上がってきたが、大きな問題が残っている。フリーソフトがぜんぜん使えないということだ。とくにCNC初心者にはキツイ。そこで、Inventablesのチームは、初めてのブラウザーベースのCNCデザイン及びコントロールソフトウェア、Easelでその問題を解決しようとしている。

昔から、CNCプロジェクトはCADソフトウェア上でデザインしたものをG-Codeで書き出し、複雑なコンピューター支援製造(CAM)ソフトウェアに送られて、カットパスやビットの移動速度などを元に加工データが設定されるという段取りになっている。

Fabrication

2014.03.14

Protoprintの3Dプリンター用フェアトレードフィラメント

私は2014年の3D PrintShowでSidhant Paiに出会った。彼はそこで、ゴミとして出されたHDPE(高密度ポリエチレン)から3Dプリンター用のフィラメントを作るProtoprint’sの展示を行っていた。ショーのあと、彼はProtoprintの社会事業、その成り立ち、フェアトレードで3Dプリンター用フィラメントを作るための装置について話してくれた。
– Anna Kaziunas France

プラスティックを選別するインドのウェイストピッカーたち。

Electronics

2014.03.10

OpenKnit:オープンソースのニット編み機

編み棒で繰り出された毛糸があらかじめ決められたデザインの形に変化していく手編みの手法は、いろいろな意味で3Dプリントの基本になっているように見える。アーティストでデザイナーのGerard Rubioが、Mar CanetやVarvara Guljajevaを作ったKniticの力を借りて、Arduinoベースのオープンソース自動編み機、OpenKnitを開発したというのは、自然な流れだろう。

 

OpenKnitはオープンソースで低コスト(550ユーロ以下)のデジタル・ファブリケーションツールです。

Fabrication

2014.03.04

伝統技法のアーティストが採り入れる3D技術

今どきの驚くような3Dアートを見ると、どのようなテクノロジー(とくに3Dプリントなど)を使ったのかと考えるのは自然なことだ。「3D printed art」とググってみれば、私の言っていることがわかると思う。3Dソフトウェアと3Dプリントの無限の可能性を駆使した目を見張る彫刻に目眩がするような形状の傑作が見られる。

しかし、なかには3D技術で作品全体を作るのではなく、全体のワークフローの一部としてそれを使うアーティストもいる。昔ながらの製作方法にこだわりながらも、3D技術を採り入れて作業を効率化しようというアーティストもいる。

Electronics

2014.03.03

モノのインターネットを理解したければ、「チョコレート」を考えるべし

私たちは昨年、QualcommのAlljoynイニシアチブやThe Thing Systemの流れに乗って、開発者たちに“モノのインターネット”をハックしてもらうためのオープンプラットフォームの創設に乗り出した。私たちが目指すのは、もっと楽しく、簡単で、より人々の興味をひくものだ(IFTTTのようなものだが、これはデバイスとアプリのためのもの)。これを使って開発者は、デバイス同士をつないで、それまで気がつかなかった新しい価値を発見し、生活をより便利にするアプリの世界を構築できる。

Fabrication

2014.02.28

プレイ・ドーのDohVinciは子ども用ねんど3Dプリンターへの第一歩か?

プレイ・ドーのDohVinci

プレイ・ドーは、Hasbroのプルースト現象を引き起こすグルテン状のモデリング用複合素材だ。みんなのお父さんやお母さんがこれを口に入れて遊んでいた1970年代から、手動の押し出しキットを販売していた。

初期のプレイ・ドー押し出し器。1980年代のもの。

だが今年、Toy Fairの一般来場者から離れた招待客のみのプレビューイベントで、Hasbroは最新のプレイ・ドー押し出しキットを発表した。“次の大ブーム”を意識したDohVinciだ。