Crafts

2014.05.26

家宝のバイオリンを3Dプリンターで甦らせる

7年ほど前、私は家族に代々伝わるバイオリンを譲り受けるという名誉を得た。私が受け取ったのは、ネック(ボディから分離している)とボディと1本のチューニング用ペグだった。これは大変に貴重なものだ。ボディの内側には「ストラディバリウス」と書かれていたからだ。結局のところ、それは本物ではないとわかったのだが、それでも100年前の代物だ。かれこれ80年間は音を出していない。現存するMassie家の人間で、この音色を聞いた者はいない。

Fabrication

2014.05.23

3Dへのもうひとつの道:Handibot CNCユニット

1年前、ShopBotはポータブルなCNCツール、Handibotを発表した(日本語版編注:価格は2,795ドル)。彼らはオープン哲学の実行者でもあり、このツールの新しい方向性をユーザーとともに探ってきた。

今年、ShopBotはMakerConにHandiBotの新たなアクセサリーを持ってきた。ロータリーツールと5軸ツールだ。このどちらも、HandiBotを3D製造マシンに進化させる。もうひとつの3Dプリンターの形だ。

Fabrication

2014.05.21

AutodeskがオープンなDLP 3DプリンターとSpark APIを発表

MakerConにて、Autodeskの社長兼CEOのCarl Bassから、オープンなデジタル製造ハードウェアが発表された。Autodeskがハードウェアを作るのは初めてだ。まだ名前は決まっていないが、それはAutodesk 3Dプリンターだ。このプリンターの設計ファイルは「さらなる改良と実験のために一般公開される」。

さらに、Autodeskはオープンな(しかしオープンソースではない。

Fabrication

2014.05.20

早くて安いホットグルー注入式ソリッドプリントのストレステスト

ソリッド(インフィル100%)なモデルをプリントすると、強度は抜群に強くなる。しかし、インフィルを高く設定すると、プリントにかかる時間が非常に長くなり、当然、素材もたくさん使う。

そこで私たち、Lantern Roboticsでは、面白いソリューションを考えた。Hot Melt Adhesive(HMA)を注入するというものだ。HMA(一般にホットグルーと一般に呼ばれている)は、摂氏180度前後で溶ける熱可塑性樹脂だ。これならプリントに注入しても、プリントが熱で変形したりはしない。

Fabrication

2014.05.09

Teddy Bear Printer:毛糸でプリントするハイブリッドRepRapミシン

Scott E. Hudsonはカーネギーメロン大学の博士課程、Human-Computer Interaction Instituteの教授であり創設者だ。Association for Computing Machinery(計算機械学会)の第32回コンピューターと人間のインターラクションに関するスペシャル・インタレスト・グループ(ACM SIGCHI 2014)で行ったスピーチが世界中に波紋を広げている。

Fabrication

2014.05.02

パーソナルエクソスケルトンで再び立って歩く

3Dプリントパーツを使用したエクソスケルトンスーツEkso。

未来へ踏み出す話をしよう。ロボットエクソスケルトンだ。かつてはSFの世界の話だったが、今は車椅子から立ち上がりたいと人の願いを叶えようとしている。そう遠くない将来、それは車椅子に取って代わることだろう。数カ月、あるいは数年間を車椅子で生活してきた人が、再び真っ直ぐび立ち上がり歩くことができるようになったらどうだろう。夢のような感覚だと思う。新しい自由だ。

そうしたロボットエクソスケルトンは、利用者の新しい筋肉組織となる。

Fabrication

2014.04.25

新刊『3D Printing Handbook』は明日4月26日発売!

なぜ、いま3Dプリンターに注目が集まっているのでしょうか。単に価格の面で手に届きやすくなっただけではありません。モノを手に入れること、そして作ることについて、多くの人々の考え方が変化していることも、その背景として挙げられるでしょう。本書は、3Dプリンターをデジタルとフィジカルを結んで自己表現を行うためのツールとして考える書籍です。

Electronics

2014.04.23

MetaWearでウェアラブルが新たなブームとなるか?

AndroidとiOS開発者向けに作られたMetaWareは、小さくて低電力で、Bluetooth LEを搭載している。でも本当に面白い部分はそこじゃない……

次なる大ブームはウェアラブルだと、私が技術系の仕事に就いたときからずっと言われている。しかし、その予測はさらに大きな声で、頻繁に叫ばれるようになってきた。そして、ウェアラブル市場を睨んだマイクロコントローラープラットフォームがどんどん増えている。

何が次なる大ブームになるかを決める要素は、(少なくとも通常は)技術の成熟度にあると私は思っている。

Fabrication

2014.04.14

ラピッドプロトタイピングの波に乗る:耳栓を再発明した「SurfEars」

北カリフォルニアのサーファーはきつい。水は冷たい。潮の流れは速く、嵐から生まれた強烈な波はつきものだ。スクールバスほどもあるサメも泳ぎ回っている。

そんな、ちょっと過酷な環境でも、私は自分の耳を健康に保つための努力をしている。私は右耳が外耳炎に、左耳が初期のサーファー耳(外耳道骨腫骨腫)になっている。耳栓を使ってみたが、よくなかった。水に潜ると取れてしまうし、周りの音がくぐもってしまって、風邪を引いたような気分になってしまう。

Electronics

2014.04.04

MicroViewでArduinoエコシステムを広げよう

KickstarterでMicroViewを紹介するMarcus Schappi、Madeline Schappi、 JP Liewの3人。

間違いなくArduinoは、メイカームーブメントから生まれたなかで、もっとも成功した製品のひとつであり、おそらく、もっとも有名なブランドだ。その結果、クローンや派生製品や、いろいろな付加価値を付けた互換ボードがどんどん生まれている。なかにはオリジナルのフォームファクターを維持しているものもあるが、ぜんぜん違うものもある。