Crafts

2014.08.26

格闘モーションの3Dプリント彫刻

アートはパワフルだ。このコンセプトを示すのに、実際の人間が格闘している姿を3D彫刻にするという方法をおいて他にあるだろうか。アーティストのEyal Geverは、その方法でアートのパワーを表現している。私も、Gaverと同じくそこに破壊の美が見える。彼の作品には、感情が高ぶる自動車事故のシミュレーションや爆発の瞬間の時間を延ばしたものが数多くある。3D Printed Kickと名付けられたこの作品は、インパクトからその後の影響までを衝撃に素直に仕上げたものだ。

Crafts

2014.08.25

ジュマンジのゲーム盤レプリカ

原住民の太鼓の音が聞こえてきそうな、ロビン・ウィリアムズ主演の1995年の映画『ジュマンジ』のゲーム盤だ。これは小道具作家のGemma Wrightが細かいところまで手作りで再現したもの。木材を精密な彫刻し、木製蝶番を取り付け、粘土の原型からシリコンで型を作りレジンキャストで部品を作り、盤とサイコロに塗装を施した。

これでプレイしてみたい? 自分もジュマンジ盤が欲しいという方は、Wrightに連絡して注文しよう。ただし、この美しいクラフト作品は大人気のため、待つことは必至。

Electronics

2014.08.22

導電性インクと導電性エポキシで電子回路をプリントするSquinkはパーソナル電子工場となるか?

アイデアとプロトタイプの間はどんどん狭くなっている。かつては一部の大企業にしか使えなかった3Dプリンターのようなものも、今では近くのホームセンターでも買えるようになった。こうしたトレンドを推進している原動力のひとつに、Arduinoなどのボードが簡単に手に入るようになったことがある。これを使えば内蔵システムのプロトタイピングが、早く安くできる。これまでは非常に難しかったハードウェアの問題は、簡単なソフトウェアで解決できるようになったのだ。

回路の設計が完成したとしても、ブレッドボードから先に進めるのは大変だった。

Fabrication

2014.08.20

政府が3Dデータを公開するThingiverse.govの時代がついに始まった!

画像:approx(thingiverseユーザー)

ホワイトハウスが政府機関に所有する3Dデータをどんどん一般公開せよとお触れを出したという記事を3月に書いた。そのときは、スミソニアンのX 3Dプラットフォームぐらいしか例がなかったのだけど、あれから国立衛生研究所が行動を起こして3D Print Exchangeをオープンした。そしてNASAも3D Resources pageの公開に踏み切った。この政府主催の3Dファイル普及レースで勝利するのは誰か?

とは言え、これはレースとは違う。

Fabrication

2014.08.05

TechShopのそれほど秘密でもない秘密

壮大な目標を公言するこの大手メイカースペースには、新規ショップを成功させ利益を生むための秘策がある。

Jim Newtonは、TechShopに並ぶハイパワーな機材について、自動車オタクがフュエルインジェクションや馬力やトルクのことを語るときのように語る。そこには共通する用語も多い。彼がJet製数直フライスマシンの脇を通るときは、3馬力モーターで可変速度でデジタルディスプレイだと説明する。

NewtonはTechShopの創設者だ。そこは(諸説あるが)初めての、そして(ほぼ確実だが)もっともわかりやすいメイカースペースだ。

Fabrication

2014.08.01

新方式の歩行機械

こんな歩き方をする機械は初めて見た。というか、これを歩くと呼んでいいのだろうか。ひっくり返る様を制御しているだけのようだが。下のビデオを見ればよくわかる。脚を使ってロボットを持ち上げるのではなく、重心を移動させることでロボット本体が回転し、それに伴って脚が重力に従って自然に着地する。この繰り返しによって、多少の障害物も乗り越えて歩くことができる。

この方式の欠点は、方向転換できないところだと思う。ビデオで「世界を席巻する」と訴えているように、これはいい考えだ。

Fabrication

2014.07.29

3Dペンでクアッドコプターのプロペラを作る

3Dプリントペンを単なる面白いオモチャだと思っている人は、このフリーハンドで作ったクアッドコプターのプロペラの3Dプリントを見れば考えが変わるだろう。その作り方が面白い。通常の3Dプリンターでいくつも複製するというわけにはいかないが、頑丈だ。オリジナルのプロペラを3D Air Penでなぞることで基本の形を作る。

基本の形ができたら、羽根よりも厚くする必要のある中央のハブをトレースを使って作る。ハブを羽根の中央にはめ込むと、すべてを「3Dのり付け」する。

Electronics

2014.07.28

PopPet:19歳のMakerが作った表情のあるロボットキット

PopPetは、DIYのArduino互換のオープンハードウェアのロボットキットだ

Jaidyn Edwardsは、ロボット工学、Arduinoプロジェクト、3Dプリントに特化したウェブサイトとYouTubeチャンネルを運営している。彼はLet’s Make Robotsコミュニティの活発なメンバーでもあり、そこで自分が習った知識を人々に伝えている。Jaidynは地元の小学校で子どもたちのロボットの作り方も教えている。

Fabrication

2014.07.25

Joe Olsonの車椅子ハッキング

Joe Olsonは障害者だが、DIYabilityに参加するMakerでもある。DIYAbilityとは、John SchimmelがDIY支援技術のための同名のウェブサイトで使っている言葉だ。私は6月8日に開かれたワシントンDCのMini Maker FaireでJoeに会った。彼は1999年に高校を卒業した直後に交通事故で首の骨を折り、以来、車椅子生活を送っている。

彼は私に、小さな“金属製のミット”を見せてくれた。それは、彼の車椅子を操縦するためのジョイスティックのハンドルとして作られたものだ。

Fabrication

2014.07.18

Raspberry Piでゲームボーイレプリカを作ろう

Adafruitの3Dプリント版ゲームボーイのレプリカ、Gamegirlは、オリジナルの発売25周年を記念した大アップグレードデバイスだ。Raspberry Piはゲームボーイを走らせるばかりか、MAME ROMにも対応する。カラータッチスクリーンは、オリジナルのモノクロディスプレイよりも画質がはるかにいい。こうした飛躍的な進化に加えて、充電池が内蔵されていることもうれしい。テトリスやソーラーストライカーをプレイするために、何度も電池を変え続けた経験のある人ならわかるだろう。