Fabrication

2013.03.12

Maker Pro:大きなコミュニティーを作る

Pro Workshop: クリエイティブ・コモンズ 写真提供 NEPTUNE Canada

共有工房にはコミュニティの雰囲気がある。私は、それは規模の問題だと思っていた。大きなグループになるほどコミュニティらしくなると。今は、それだけ人がそこにたむろっているかで決まると思うようになった。工房の中で人と人が関わり合うことが多いほど、コミュニティの意識が高まるのだ。地域に根ざしたMakerスペースでそれがよく実現されていることは、多くの人が経験している。

Electronics

2013.03.11

Pinoccio共同創設者 、Eric Jenningsインタビュー

Pinoccio のマイクロコントローラーボード。

Atmelのオープンソースおよびコミュニティのマーケティング部長、Eric Weddingtonは、PinoccioのEric Jenningsの詳しいインタビューを公開した。Pinnoccioは新しいオープンソースハードウェアのメーカーだ。最初の製品は、モノのインターネット(IoT、Internet of Things)分野をターゲットにしたマイクロコントローラーボード。Pinoccioではこれを、「羽の生えたArduino Mega」と呼んでいる。

Electronics

2013.02.08

2012年は3Dプリントの年だった

2012年は3Dプリントが大きく飛躍した時代だった。まだ早期導入者の世界ではあるけれど、3Dプリントの魔神は壺の中からハッキリと姿を現している。

私は、一般消費者向けの3Dプリンターのメーカーに取材して、2012年はどんな年だったか、2013年以降はどうなるかを聞いてみた。将来の3Dプリント界に関しては、どこも大変に楽観的だ。なかには、もう新機種を発表しているところもあった。

Kickstarterで華々しくデビューしたPrintrbotは、創設者Brook Drummの期待どおりの道を歩んでいる。

Other

2013.02.06

「作る」ってどういうこと?

 

よくこう聞かれる。その裏には「そんなに大事なこと? 理解できない」という意味が込められている。表面的な答に意味はない。「作るとは、何かを作ることだ」昔からみんながやってきたことだ。新しいことではない。それなのに、興奮する。それのムーブメントが起きている。世界を変えると言っている。どうしてこうなるのだ?

もっとも低いレベルでの「作る」ということは、根源的なものだ。私たちは必ず何かを作っている。そして、そこから大いなる満足感を得ている。「作る」ことの階層を上げるには、昔から技能を身につけることが必要不可欠だった。

Other

2013.01.29

深圳(シンセン)のMaker

MakerBotの共同創設者、Zach “Hoeken” Smithは、同社を離れてから中国の深川を本拠地と称している。そこのMaker文化や、電子部品と専門技術者へのアクセスのよさに惚れ込んだのだ。気候もブルックリンよりよっぽどいい。Zackは地元のMaker、チェン氏と知り合いになった。彼は、多くのMakerの理想、つまり「自給自足、自宅での小口生産、持続可能な生活」を実現した人物なのだそうだ。

彼はその出会いをブログに書いている。真のMakerとの興味深い異文化交流の話だ。

Fabrication

2013.01.15

Evil Mad ScientistのDigi-Comp IIができるまで

私は2011年の夏にインターンとしてEvil Mad Scientist Laboratoriesで働いていた。そこでは、春から開発に加わっていたDigi-Comp IIにほとんどの時間を費やした。1カ月前の時点で、この機械式コンピューターはEMSのサイトで販売が開始された。将来、プラスティック製の廉価版も発売されるそうだが、今販売されている木製バージョンは非常に美しい。その開発初期の段階に関われたことを、私はとてもうれしく思っている。

Electronics

2012.12.28

リアルな3Dプリントショップを経営するDiego Porqueras

3カ月前、3Dプリンターのメーカー、Bukobotの創設者 Diego Porquerasは、Deezmakerという物理的な3Dプリントショップとハッカースペースをカリフォルニア州パサデナに開設しようと決意した。それがオープンしたときにこのブログでお伝えし、Bukobot 8についてはUltimate Guide to 3D Printingにレビュー記事を掲載して「もっとも革新的」と評価された。先日、我々はDiegoに会い、その後のショップとハッカースペースの様子を聞くことができた。

Other

2012.12.25

フォックスコンとアメリカ製造業の未来

AppleのCEO、Tim Cook(左)が、中国河南省鄭州にあるフォックスコン・テクノロジーグループのiPhone生産ラインを訪れた。[Bloombergより]
フォックスコンが工場の一部をアメリカに移転させるという先週のニュースは、製造業をアメリカへ、いわゆる「再移転」をさせるという論議を再燃させた。アメリカの製造業は、この数年間、延びてきている。ボストン・コンサルティング・グループの新しい調査はこう伝えている。工業製品輸出 – 近年のアメリカ経済の明るい点 – が急騰している。

Electronics

2012.11.29

Lindsay's Technical Booksの最後のカタログ

注文は2月28日まで。
ひとつの時代が終わった。
Lindsayのカタログを初めて手にしたのは、私が14歳か15歳のときだったと思う。Popular Scienceだったか Popular Mechanicsだったかよく覚えてないが、その巻末の小さな広告を見て注文したのだ。「稲妻発生装置を作ろう!」とそれは高らかに宣伝していた。「溶けた金属! 失われた技術を再発見しよう!」とね。
私は広告を点線に沿って切り抜き、現金3ドルを添えて郵送した。それ以来、私は定期的に購入するようになった。

Fabrication

2012.11.22

クラウドファンドの新時代?

クラウドファンドは、Kickstarterやそれに類似するものだけではない。クラウドファンドは事前販売だ。出資者は株式ではなく製品を受け取る。この記事は、2012年4月に署名、成立した JOBS Act(新規事業活性化法)の現状と、一般的な法案から特定の法令に至るまでの紆余曲折を伝えるものだ。実際に施行された場合には、この法律は小規模ベンチャーがより簡単により安く、株式を得るための出資が大衆から受けられるようになることが期待されている。

この法律は、とくにMakerが興味を示す2つのことに変化をもたらす。