Science

2016.01.20

立体等高線地図の作り方

たいていの等高線地図は、三次元の地形情報が二次元で描かれている。しかし、このレーザーカットによって作られた地図は、メーン州ポートランドの地形がはっきりわかるように立体になっている。これは、両親にプレゼントするために、Scott Shambaughが製作した故郷の地図だ。一般の地図ではわからない山の高さや海の深さがよくわかる。同時にこれは、地形を題材にしたアート作品にもなっている。

自分でもこんな立体的な等高線地図を木で作りたいと思ったら、Shambaughの詳しい作り方の記事を見るといいだろう。

Fabrication

2016.01.18

燃料を使わないペダル式トラクター

小さな畑と大きな畑とでは、必要とされる道具がまるで違うのだが、常にちょうどいい道具があるとは限らない。その隙間こそ、オープンソースプロジェクトが入り込む絶好の場所だ。パワフルな専用農機具が必要なぐらい広いが、大型トラクターを買う予算もなければ、それほどの規模でもない。そんな畑のために、Bicitractorは生まれた。グリーンで静かで健康的な解決策だ。

Bicitractorは、オープンソースのペダル式トラクターで、中小規模の野菜畑に向いている。開発したのは農家の中の農家だ。

Science

2016.01.15

なぜロケットの垂直着陸は難しいのか

Elon MuskのSpaceXは、ロケット産業に携わるほとんどの人が不可能だと思っていたことを成し遂げた。史上初めて、ロケットが衛星を軌道に投入し、地球に引き返して垂直に軟着陸したのだ。

ロケットを打ち上げること自体、大変に難しいのだが、その科学的な知識はよく知られており、物理学的な理論もかなり基礎的なものだ。それに対して、その逆は本当に難しい。細長い機体を真っ直ぐに上向きに軟着陸させるためには、打ち上げとはまったく異なる問題がある。

打ち上げ

まずは初歩の初歩。

Kids

2016.01.15

レゴが子どものためのプログラム「Wedo 2.0」でコーディングとロボティクスを合体

CES 2016にて、Lego EducationはWedo 2.0を発表した。これは、レゴ、ソフトウエア、実体を扱うプロジェクトを合体させて、小学生2年生から4年生の子どもに科学と技術を教えるという教育プログラムだ。これにはいろいろな新しい試みがあるが、なかでも目を引くのは、多くのプラットフォームとの互換性があり、ロボットにはUSBからBLEまでが接続でき、資料作りや公開のためのツールも用意されているという点だ。

Wedoプログラムは、ハードウェアとソフトウェアを結合させて、子どもたちに40時間以上の作業を通した学習を行わせる。

Fabrication

2016.01.14

機械式腕時計を作ってしまった人

したーじゅさんは機械式腕時計を作った。ネジ以外の全部品が自作。これが1個目という。動画にその過程がまとめられている。自室で、ひとりで、全部作っているように見える。驚いたので、さっそくメールを送っていくつか質問をした。以下はその一問一答です。

設計開始から完成までにどのくらいかかりましたか?

2か月です。大まかに分けて、1か月で設計と加工プログラム作成、1か月で加工、組み立て、調整です。ただし、それまでに時計の勉強、加工の勉強、設備の調達、試作(置時計の作成)等を行い、ある程度の準備をしました。

Other

2016.01.13

品モノラボPresents 「物を作って生きるには」出版記念トーク&ディスカッションを1/29(金)に開催!

12月末に発売された『物を作って生きるには』。おかげさまで、これまでの「Make:」シリーズ以外に触れたことのない読者の方、書店の方からも反響をいただいています。そして今回、品モノラボさんのご協力で出版記念「トーク&ディスカッション」イベントを開催することになりました。翻訳者の野中モモさんをはじめ、日本語版に寄稿またはインタビューでご協力いただいた方にご参加いただきます。本を読んで質問したいことやディスカッションしたいことがある方には、またとない機会だと思います。

Electronics

2016.01.13

全長4.5メートルの空飛ぶ「スター・デストロイヤー」のラジコンを作る

スター・デストロイヤー — 『スター・ウォーズ』を象徴する宇宙船だ。少なくともYouTubeなどで見たことがあるだろう。新作スター・ウォーズの公開も近かったため、私たちは世界最大の空飛ぶスターデストロイヤーのラジコンを作ろうと考えた。

デザイン

飛ぶかどうかわからない、こんな巨大なものを作るとき、私の場合、まずは大型モデルの小型版を作るか、うまくいった小型モデルをそのまま拡大するというアプローチをとる。どちらにせよ、大型版か小型版のどちらかを作らなければならない。

Electronics

2016.01.13

オープンソースハードウェアにクローンが見つかった時

Bare Conductiveは、同社製のTouch Boardマイクロコントローラーのクローンが出回っていることを知った。その体験をCEOのMatt Johnsonが語る。

私たちのTouch Boardのクローンが出ていることを知ったとき、私たちは咄嗟に「なんだって!」と口にした。それに続いて口をついたのは「おやまあ……」だった。そして「確かめよう」ということになった。Electric Paintを数年間販売し、Touch Boardは1年ちょっとになるが、私たちは驚かなかった。

Other

2016.01.12

ラジコンカー用エンジンでぶん回る鉛筆削り

手回し式の鉛筆削りはかったるい。ならば、電動鉛筆削りを買えばいいだけの話。だが、最近の電動鉛筆削りは昔のものに比べて軽くてトルクも小さい。そこで、Mike and LaurenのMikeは、この悲しき鉛筆削り事情を打開するアイデアを思いついた。

彼の友人が、どこかのゴミ箱から、ニトロ対応エンジンを搭載した壊れたラジコンカーを拾ってきた。Mikeは自動車本体の使い道は想像できなかったが、エンジンに目をとめた。おそらく、エンジンが回らなくなったために捨てられたのだろう。

Electronics

2016.01.08

マリ・クレール誌に掲載された美しいプリント基板

Saar Drimer博士は、美しいプリント基板を作っている。ロンドンに本社を置く彼の会社、Boldportは、実用的で見た目にも美しいプリント基板のデザインを専門に行っている。あまりに美しいので、写真家のミッチェル・ファインバーグが撮影したBoldportのプリント基板の写真で「マリ・クレール」誌アメリカ版に6ページの特集が組まれたほどだ。

これらの写真では、Drimerの複雑でスタイリッシュなプリント基板が、ティファニー、ショパール、カルティエ、ユーマン、ハリー・ウィンストンといった高級宝飾品とともにデザインされている。