Electronics

2010.06.29

オープンソースのホームDNAコピー機

Tito JankowskiとJosh PerfettoはMaker FaireでOpenPCRのプロトタイプを披露していた。PCRとは、ポリメラーゼ連鎖反応のこと。DNAの複製に応用される。ごく少量のDNA(細胞1個でもいい)の特定の範囲を指数関数的に増やして、最初の分子の最大で2の30乗個のコピーを作る。そうしてできたものを使えば「自分の遺伝子を調べたり、DNAコードをハックしたり、バイオ燃料を作ったり、庭に生えている木が本当にトラフラの木かどうかを確かめる」といったことが可能になるとTitoとJoshは話してくれた。

Electronics

2010.06.25

モバイルラボ・プロジェクト Part.3 – 什器固定編

どこでもモバイル工房シリーズの3回目だ(ことの始まりは Part.1 を見てください)。前回の車両編でトレーラーの断熱処理を済ませて、作業台や部品棚などの設備を、最初の旅でめちゃくちゃにならないようしっかりと固定する準備が整った。
空間的な条件は厳しいが、使ってみると、船の居住空間(どうしても水や塩水で腐食する)よりは快適であることがわかった。ここでの問題は横加速度、高周波数の振動、長時間の繰り返し加重、衝撃などといった、移動に関連するものだ。安物のオフィス家具では粉々になってしまう。

Science

2010.06.22

吉本キューブを作ろう

2色の立方体を2つに分けて2つの菱形12面体を作るという、すごーく不思議な立体オモチャ「吉本キューブ」だ。ほかにもいろいろな特徴があるのだが、2つの12面体を合わせて、どちらの色の立方体も作れるというのが面白い。ちょっとお高いがMuseum of Modern Art Storeで製品版を買えるが、紙で作ることもできる。作り方は下のビデオを見てね。ちょっと時間がかかるかもしれないけど、作る甲斐は十分にあると評判は高い。ここで型紙をダウンロードできる。

Electronics

2010.06.18

ブリキ缶接触型マイク

ローファイ・サウンドに凝っている人には、これはかなりクールなワザだ。しかも超簡単に自作できる。ボクも忙しいけど、ブリキ缶マイクは試してみたい。そんなときに、ひとつ7ドルのコレは文句なしに買いだね。getlofi.comの製品だ。缶詰のラベルがそのまま残ってるのがいい。6.3ミリジャックというのもいい。空き缶をもとどおりに蓋をするところなども、いい仕事をしている。最初、缶シーラーを使っているのかと思ったけど、写真をよくよく観察してみると、側面を切断するタイプの缶切りを使っているみたいだ(Wikipedia)。

Science

2010.06.17

コカ・コーラゼロとメントスで疾走するロケットカー

Maker Faireでの文句なしの大人気定番アトラクションと言えば、Diet Coke and Mentos guysだ。またの名をFritz Grobe and Stephen Voltz、またの名をEepyBird。いつだって炭酸ガス爆発による間欠泉を見ようと大きな人だかりができ、みんなは膨大なベトベト砂糖水を浴びて喜んでいる(そのあとの1日、ベタベタ状態でMaker Faireを見学するのはさぞ楽しかろう)。

Science

2010.06.15

イオンエンジンによる小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用

プラズマ・核融合学会誌第86号に『イオンエンジンによる小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用』という解説記事が掲載されています。PDFをダウンロードして閲覧することができます。そのなかの一文を引用。
復旧運用で,イオンエンジンA とBについても単体での起動を試みたがすべて失敗に終わり,地球帰還が危ぶまれる事態となった.しかし,「こんなこともあろうかと」回路中に追加したバイパスダイオードと,それぞれの中和器が個別の電源を持っていたことが功を奏し,イオンエンジンB のイオン源とイオンエンジンA の中和器を組み合わせた作動モード(我々は「クロス運転」と呼んでいる)で加速を開始し,窮地を脱した.
何度読んでもうれしくなる部分ですね。

Science

2010.06.08

日本発オープンソースの飛行船プロジェクト – Beatfly

先日のMTM05にも出展された吉本英樹さんのBeatflyのサイトができあがりました。このプロジェクトの特徴は製作に必要な情報が、すべてオープンソースとして公開されていること。またキットも販売されています。Beatflyは、小型の発光する飛行船です。その光と動きは、MIDIコントローラ、iPhoneマルチタッチ・インターフェース、WebサイトのFlashインターフェース、コンピュータのキーボード、携帯電話や音声、そして音楽など、様々なインターフェースからコントロールすることができます。

Electronics

2010.06.04

モバイルラボ・プロジェクト Part. 1

whole earth catalog、mondo 2000、wired、そしてこのmakeでの私の著述を読んでくれている皆さんなら、次のゲストはsteven k. robertsだと察せられていたことだろう。1980年代、私にハードウェアハッキングの楽しさを教えてくれたのは、まさにこの人だ。技術よりもアートに寄った彼は(とは言え科学や技術からの影響も愛着も大きい)、アートと技術の境目をなくす術を教えてくれた。21世紀のmaker諸君なら難なく理解できるであろう方法でだ。

Science

2010.06.04

人工DNAから初めて生命を複製

もしかして歴史的なニュース。著名な生物科学企業家 クレイグ・ヴェンターが(Wikipedia)科学界が待ち望んでいた生命の複製に成功した。5月20日に発表された米国科学振興協会「サイエンス」誌の記事は、生物化学史上もっとも重要なものになるかもしれない。1.08-Mbpのマイコプラズマ・ミコイデス JCVI-syn1.0 ゲノムの設計、合成、組み立てに成功したことを報告します。ゲノム配列情報のデジタル化から、マイコプラズマ・カプリコルム受容細胞への移植を経て、合成染色体のみに支配される新しいマイコプラズマ・ミコイデスを作り出しました。