Fabrication

2016.04.04

目の不自由な子どもに3Dプリント本を作るためのオンライン3Dデザインツール

素朴な絵本はいいものだ。そのカラフルなページが、子どもたちを物語りの世界に誘う。絵を見ながら、小さな子どもたちは文字を憶えながら物語をたどっていく。しかし、目に障害のある子どもは、絵本を楽しめないのだろうか? 平らでツルツルしたページからでは、そうした目の不自由な子どもたちには物語が伝わらない。

コロラド大学のコンピューター科学科准教授、Tom Yehは、2014年、同僚や学生からなるグループで、触覚的絵本プロジェクトを立ち上げた。

Crafts

2016.03.02

Nathan Vincentの等身大手編みアーミーマンで戦争ごっこ

ファイバーアートならNathan Vincentと言っておけば面倒がない。いや、彼自身、面倒なことをしているのだが、それはしっかりとした方法でだ。彼は毛糸でものすごい作品を作っている。それは、その素材からは想像もつかないものだ。見た目も、私たちの期待を裏切ってくれる。彼はそれを、いろいろな手法と題材を狡猾に取り混ぜて実現させている。彼が用いている方法は伝統的に女性のやることと思われている、編み物、かぎ針編み、縫い物、刺繍といったものだ。そして彼が選ぶ題材は、伝統的に男性的と思われている、パチンコ、ビデオゲームのコントローラー、スーパーヒーローのマントなどだ。

Electronics

2016.01.28

MicrochipのAtmel買収に興奮したこと

セガ対任天堂、Mac対PC、Android対iOSと、技術系企業のシェアの奪い合いによる“聖戦” は今も続いている。しかし、90年代から、Makerや組み込みシステム技術者を巻き込んだ戦争がある。8ビットマイクロプロセッサー、MicrochipのPICとAtmel AVRの戦いだ。

MicrochipがAtmelを3億5600万ドルで買収するという発表があった。ついに戦いは終わるのか? これが、組み込みシステム開発の未来にどんな意味をもたらすのだろう?

おそらく、しばらくは何も起こらないだろう。

Electronics

2016.01.20

5分で終わる米連邦航空局のドローン登録をやってみた

FAA(米連邦航空局)のドローン登録のためのウェブポータルがオープンした。そこで、どんなふうになっているのかを確かめるために、登録を行ってみた。

超高速でルールを作ったFAAの特別委員会が約束していたとおり、登録は最初から最後までで5分程度で終わる。また、ポータル開設に先立って発表されていたとおり、登録料5ドルで登録ナンバーがもらえて、それを所有するドローンのうち、重量が0.55から55ポンド(約250グラムから25キログラム)までのすべてに貼り付けることになっている。登録は一度だけ行えばよい。

Science

2015.12.24

磁力式永久ゴマの作り方

もういくつ寝るとお正月。凧をあげたり、コマを回したりして遊びたいですな。当ブログでは、凧の記事なら何度かやってますので、今日はコマ。

広島大学工学部・ビジュアル情報学研究室がまとめてくれた永久ゴマの作り方がシンプルでいい感じ。リードスイッチ、磁石、手巻きのコイルなどを使って電池が切れるまで勢いよく回り続けるコマを作ります。子供向けのワークショップで披露された題材みたい。下記のページのスライドで詳しい作り方と原理が説明されています。

Kids

2015.11.24

Raspberry Piベースのノートパソコン「Pi-Top」を組み立てた

Pi-Topキットの梱包を解く妻と息子。写真:Alasdair Allan

今年の初めに、Indiegogoで資金を獲得したPi-Topは、Raspberry Piを使用したノート型パソコンだ。13インチの画面を持ち、宣伝ではバッテリーの持ちは10時間だという。Pi-Topはキットなので、自分で組み立てなければならない。価格は299ドル(Raspberry Pi抜きだと269ドル)だ。

Pi-Topは、現在、クラウドファンディングの支援者に対して出荷されている。

Crafts

2015.11.16

職人の技にスポットライトをあてるウェブ番組

スコットランド、ダフタウンのBalvenie酒造所は、普通とは違う宣伝方法を使っている。私はそれが大好きだ。アンソニー・ボーデン(訳注:アンソニー・ボーデン は数々の本やテレビ番組で知られているアメリカ人料理人)を司会に、世界の職人に光を当てて紹介するビデオシリーズ「Raw Craft」を製作しているのだ。彼らはこの広告を、彼ら自身の職人技と同じぐらい誇りに思っているはずだ。彼らの作る製品を私が使うことはないだろうが、このビデオシリーズはぜひみなさんに見てもらいたい。そして広めてもらいたい。

Electronics

2015.09.18

Makerなら捨てずに取っておくべき8つのゴミ

タダでもらえるパーツの山を道端で見つけたときの顔

よいMakerは、つねに無料の素材を探している。車を運転中は道路脇に何か落ちてないか目をくばり、Craigslistでは無料コーナーを探り、ゴミ捨て場に足繁く通う。そして、普通に買えばかなり高額になる家の部材などを発見したら、もう喜びは絶頂だ。

単に無料だから、安いからといって価値があるわけではない。ここでは、分解するとほぼ間違いなくお宝が出てくる8つのゴミを紹介しよう。

Science

2015.09.14

風船を動力源にした驚愕のペーパークラフトエンジン

YouTuberのAl Zhの紙でできた6気筒エンジンのデモンストレーションのビデオには驚いた。この小さな作品を完成させるには、よほどの忍耐と努力が必要だったろうなと想像することしかできない。いったい成功するまでに何回作り直したことだろう。考えるだけで紙で指を切りそうだ。

このV型6気筒エンジンは、ほとんど紙、ハサミ、接着剤、テープだけで作られている(あとはドライブベルトに使われている何か)。Al Zhは風船から圧搾空気を送り込んでエンジンを回している。