Electronics

2014.12.18

ELシート、ELワイヤーで甲冑が光る! 淺野健一さんの「avatar-yoroi」シリーズ[MFT2014]

妖しく光る甲冑のインパクト

前面の装飾が、ライトブルーに光り輝く甲冑。近づいてみると、首と肩を覆う部分にはワイヤーが仕込まれていて、こちらもカラフルに発光している。勇壮な武具と電飾の組み合わせの新鮮さ、カッコよさは、Maker Faire Tokyo 2014でも大いに注目を集めた。

このような日本の伝統工芸の技術と電子工作を組み合わせてアート作品を制作しているのが、淺野健一さんだ(ウェブサイトはこちら)。Faireで、淺野さんのブースには、テーブル1つに作品がぎっしりと並べられた。

Other

2014.12.17

ビデオゲームの父、Ralph Baerが92歳で逝去

ビデオゲームの発明者だけに、ラルフ・ベアはいつも笑顔を絶やさなかった。自家製ジョイスティックをいじっているときも、参加型のCATVゲームをデモしているときも、数十年間にわたるモノづくりを静かに振り返るときも、ベアは常に満面の笑みを浮かべていた。彼の業績は、無数のエンジニア、ゲームデザイナー、Makerに影響を与えた。本当に寂しいことだ。

ビデオゲームの父は、12月6日にこの世を去った。93歳の誕生日の目前だった。彼は、90代に入ってからも、ティンカリングやハンダ付けやゲームを止めなかった。

Crafts

2014.12.17

コカコーラを蒸留して真水に戻す装置

アーティストのHelmut Smitsは、ごくごくありふれたものを使って、驚くべき作品を生み出している。彼の最新作は、ありふれたものを別のものに変換するというもので、The Real Thingと題された、コカコーラを蒸留して真水に戻す装置だ。

Smitsは、このオリジナル版を2006年に作っている。コカコーラを手で濾過して真水にするというインスタレーションだ。今回は、アムステルダム大学の修士課程で学ぶMartien Würdemannの協力で、蒸溜する方式を考えた。

Fabrication

2014.12.16

一から作ったマイクロエンジンとツール

超小型のジェットエンジン。

ミニチュア作りから始めて、ソーラー、スチーム、熱電効果と対象を広げてきた私は、ギリシャ人Maker、JohnnyQ90のYouTubeチャンネルを発見した。そのプロジェクトがすごく面白かったので紹介したいと思う。

彼のエンジンプロジェクトは、極小サイズながら期待どおりに動作するという点に魅力がある。彼はチャンネルの解説で、すべては「一から作られた」と話していて、「かなり根気のいる作業だった」とのこと。そりゃそうだろう。大きめのコインよりも小さなエンジンもある。

Fabrication

2014.12.16

オランダ人発明家による大型陶器がプリントできる3Dプリンター

Vormvrij 3DはArduino制御によって大きな陶器をプリントする。

木材、プラスティック、金属は3Dプリンターで扱える素材だ。これらは高速プロトタイピングに適してはいるが、陶器で作品を作りたいと考えるアーティストには役に立たない。しかし、オランダ人発明家のコンビ(YaoとMarlieke)のお陰で、アーティストは「見落とされがちだった素材」でプリントができるようになった。

Vormvrijは大型の3Dプリンターで、高さほぼ3フィート(約90センチ)、底面23×31インチ(約58×78センチ)のオブジェクトをプリントできる。

Fabrication

2014.12.15

本当に撃てる超小型大砲

オモチャのように見えるが、あなどってはいけない。本物の火薬を使って、鉄のベアリングを撃ち出すことができるのだ。

海軍の船がダールグレン砲(その形状からソーダボトルとあだ名が付けられていた)で武装していた時代(南北戦争当時)、弾は山なりに2マイルほど飛んでいた。北軍は鉄の弾を真っ赤になるまで熱してから南部連合軍の軍艦に土手っ腹に撃ち込んでは、船に火をつけていた。

特製のスコープを使って狙いを定める。このスコープが役に立つのだろうか。

大砲はクールだが、実際に持つとなると高価だし、弾をどこで買えばいいかわからない。

Fabrication

2014.12.15

3Dプリンター知的所有権訴訟の最新情報:Formlabsが3D Systemsにロイヤリティを支払うことに

FormlabsのForm1は現在も購入することができる。

長く続いていた3D SystemsとFormlabsの特許侵害訴訟が終結したというニュースが流れた。双方が和解し、すべての訴えと、反訴を取り下げ、裁判費用を各社が負担するということになった。さらに、Formlabsは売り上げの8パーセントをロイヤリティとして3D Systemsに支払うことを決めた。この展開は、初期のデスクトップ3Dプリンターにおける大きな訴訟問題が片付いたわけだが、疑問も残る。

Kids

2014.12.12

女性Makerをメイクする方法

MakerスペースやMaker Faireを見回したとき、どれだけ女の子がいるだろう? もっと多くの女の子がMakerムーブメントに参加してもいいんじゃない? このところ、アメリカのMakerの間でも、こんな疑問を口にする人たちが増えてきました。私たちTechbridgeでも、この論議に加わりたいと思っています。Techbridgeは、女の子たちを、科学、技術、工学、そしてメイキングに目覚めさせる方法に注目しています。

私たちが学校で行っている週1回の課外授業では、女の子たちがSTEM(科学、技術、工学、数学)分野の勉強を行っています。

Fabrication

2014.12.12

TechShopと富士通が子どものためのモバイル・メイカースペースを開設

TechShop Insideトレーラー。写真:Twitterユーザー @oalexy

アメリカ全国に展開するメイカースペースのフランチャイズ、TechShopは、日本の多国籍IT機器製造メーカーである富士通と協力して移動式メイカースペースを製作し、出発準備を整えた。

この24フィートトレーラーの中には、小型の3Dプリンター、レーザーカッター、ノートパソコンなど幅広いハイテクツールが搭載されている。学校の近くまで行って、子どもたちに手で作ることを教えるための設備だ。

Electronics

2014.12.11

110円のARMマイコンでシンセを作るチュートリアル

ARMマイコンで作るシンセサイザー from fadis

わかりやすい解説だったので、ご紹介。110円で買えるARMマイコン”LPC-812″(マルツ)を使ってFMシンセサイザーを作るチュートリアル。mbedの資産を活用しつつも、ローカルのgccでビルドしているところがポイント。LPC-812の性能と命令セットを前提にどう実装したか、というプログラミングに興味がある人向けのお話。最終的な出音は下記の動画のとおり。