Electronics

2014.09.16

音響ミラー:過去の軍事技術をアートで再現

写真:Signal

レーダーが発明される前、イギリス軍は接近する敵機を察知するための音響ミラーの研究を行っていた。画面に光が点滅するかわりに、戦略的に配置されたコンクリートのパラボラが周囲の音を集めて、飛行機のエンジン音など、遠くの音を聞こえやすくするという単純なものだ。

写真:アボッツクリフの音響ミラー。撮影:Andrew Grantham。

この魅力的で原始的で印象的な過去の遺物(これはまだイギリスの海岸に立っているのだが)の存在を知ったアーティスト、Tim Brunigesは、ギャラリーの中にこれのインタラクティブな一組を復元した。

Electronics

2014.09.12

Pivena:レーザーカットによるケースと7インチ液晶パネルを備えたRaspberry Piラップトップ

WildCircuitのPivenaは、レーザーカットによるケースに7インチ液晶パネルと、周辺機器をたくさんつなげるように大きなストレージを持つ。

Sutajio KosagiのNovenaオープンハードウェアコンピューティングプラットフォーム(ラップトップ)は、Timothy Giles(WildCircuits)に刺激を与え、Raspberry Pi用のケース、Pivenaを作らせた。形は似ているがハードウェアは異なる。Timothyはレーザーカットした木製のケースの蓋に7インチHDMI液晶パネルを取り付けた。

Fabrication

2014.09.12

HasbroとShapewaysが提携を拡大:トランスフォーマーのファンアート(派生作品)などの販売が可能に

ファンが作ったトランスフォーマー“Trivia”。タブレットに変身する。(fakebusker83)

HasbroとShapewaysはHasbroのおもちゃをベースにしたアート作品で利益を上げようと考えている。

この発表は、この2つの会社の提携の拡大を示すものだ。去年、彼らは、独立系アーティストが『マイリトルポニー』関連の作品を superfanart.comで投稿、販売できるようにするサービスのジョイントベンチャーを立ち上げた。あの派手でカラフルな子馬たちをベースにしたアートの売り上げを分離することになる。

Crafts

2014.09.11

札幌の地下歩道で生成されるデータ壁画

菅野創とyang02のSEMI-SENSELESS DRAWING MODULESが札幌の地下道で動いている。多数の垂直プロッタが動き回って自動生成する描画パターンは、人の多さや騒音量、その日の気温、湿度といった環境のコンディションによってリアルタイムに変化する。

この作品は札幌国際芸術祭2014の一部で、他の作品とともに地下歩行空間「チ・カ・ホ」で見ることができる。上記の動画では人々が行き交う会場の様子もわかる。会期は9月28日まで。会期末の頃には濃厚なデータ壁画ができあがっているだろう。

Fabrication

2014.09.11

Bre PettisがMakerBotのCEOの座を下りてStratasysの新部門を設立

Bre PettisはMakerBotのCEOを辞めて、親会社であるStratasysでThe Innovation Workshopという新部門を立ち上げることになった。2015年からは、2011年からMakerBotにいるJennifer LawtonがCEOとなる。

これは当初、3dprint.com での無名のタレコミから伝わった話だが、StratasysのCEO、David Reisの発表によって確認された。

StratasysおよびMakerBotは、MakerBotの人事異動を行います。

Crafts

2014.09.10

中国の木に成る梨の子ども

中国では子どもは木に成る。小さな顔のある小さな赤ちゃんが目をつむってお行儀よく手を前で合わせている。もちろん、本物の赤ん坊ではない。梨の赤ん坊だ。そう子どもの形に成型された梨だ。やけにリアル。

Fruit Mould Co, Ltd. は、果物を型に入れて成型する会社。珍しい形の果物や野菜を作っている。果物や野菜がまだ小さいときにプラスティックの型をはめるのだ。梨用の仏様の型、キュウリ用の星とハートの型、スイカ用の四角い型も販売している。

Fabrication

2014.09.09

美的でゴージャスな3Dプリントの義手

Evan Kuesterzは、他の学生と同じように、自分の専攻科目に退屈を感じていた。しかし、大型の3Dプリンターなどのクールなツールに出会ったとき、心がときめいた。Evanは、何度か見かけたある学生のことが気になっていた。気になっていたのは、彼女に左手がなかったことだ。そして、3Dプリンターを自由に使える立場にある彼は、ついに素晴らしい目標を見つけることができた。

ある日、彼は勇気を奮い立たせて彼女に近づき、自己紹介すると、自分のアイデアを話した。

Fabrication

2014.09.08

ハードウェアデザインの現場を覗く:あらゆる携帯電話やケースに接続できる薄型のマウント「Linkmount」

これまでにない形のクリップのアイデアを思いついた。3D プリンターでいろいろ検証してからレーザーカットで製作した。

私はToshi Sakaguchi。ロードアイランド州プロビデンスにあるPLUSTというデザイン事務所の共同創設者です。もう一人の創設者は親友でありビジネスパートナーのLukas Scheurerです。私たちは、Rhode Island School of Design(RISD)の工業デザイン科の卒業生です。

Crafts

2014.09.05

舞台裏:バーニングマンの準備

月曜日の大雨の前、一般開場の前、1万人を超えるMakerやアーティストが材料や機材とともにネバダ州のブラックロック砂漠に集まり、準備をしていた。

「早入り」パスは、バーニングマンの名物にもなっている展示物の製作を行う人々に渡される。ゲートが開く前に入るには、Makerにならなければいけない。または、Honarariumプロジェクトの一員になるか、公認テーマキャンプか、あなた自身の作品となるアートカーの製作に携わっていることが大切だ。

その時間は、20年前のバーニングマンを思わせる。

Electronics

2014.09.05

弱視の祖父のためのDIYオーディオブックリーダー

WillemのAudio Book Readerは、Raspberry PiとRFIDカードを使ってオーディオブックを再生する仕組みだ。

誰にでも、身体機能が老化した高齢の家族や友人がいる。そうした衰えは、医学的な奇跡でも起きないかぎり、我々にはどうすることもできない。私たちの中にも年を取れば、眼が見えなくなる人もいるだろう。そうなったら人生は終わりだと思えてしまう。普段私たちは、眼が見えることを当たり前に感じ、それに頼りきって毎日を過ごしている。そんな視力を失ったら、絶望するしかない。