Other

2014.04.25

中国のMakerの大きな一歩 ─ Maker Faire Shenzhen

DaleとMaker Faire Shenzhen(深セン)のスタッフたち。

Maker Faire Shenzhenは2014年4月の最初の週末に開かれた。これは中国でのMakerムーブメントの盛り上がりを示すものであり、世界のMakerの重要拠点であることを認識させるものだった。近年、深センには、製造を学びたいMakerたちが世界中から集まり、そのエコシステムの豊富な資源を活用している。

Maker Faire Shenzhenは、中国での最初のフルサイズのMaker Faireだ。

Science

2014.04.25

[MAKE: PROJECTS]宇宙食アイスクリームの作り方

“宇宙食アイスクリーム”は、博物館のミュージアムショップの定番お土産として、子どものころの記憶にへばり付いているけど、同じくらい歯にへばり付くんだよね。ぽろぽろと崩れやすくて、パリパリしてるのに、口に入れるとすぐに溶けて、本物のアイスクリームみたいに甘くてとろみのある食感に変わる。宇宙食アイスクリームという名前とは裏腹に、本物の宇宙飛行士は、店で売っているような形で食べたことがない。ぽろぽろと崩れるものは、無重力空間では小さな破片が船内を漂ってしまい、肺に吸い込んでしまう危険性があるからだ。

Electronics

2014.04.24

スマホ直結型Arduino互換基板PocketDuino

昨年の夏「ポケットに入るArduino開発環境」として紹介したPhysicaloidプロジェクトのハードウエア”PocketDuino”がもうすぐ手に入るかもしれない。INDIEGOGOでキャンペーンが進行中だ。

PocketDuino – Innovation from your pocket

PocketDuinoは3cm四方の小さなArduino互換基板。マイクロUSBプラグがついていて、Androidスマートフォンに直接つなぐことができる。

Electronics

2014.04.23

MetaWearでウェアラブルが新たなブームとなるか?

AndroidとiOS開発者向けに作られたMetaWareは、小さくて低電力で、Bluetooth LEを搭載している。でも本当に面白い部分はそこじゃない……

次なる大ブームはウェアラブルだと、私が技術系の仕事に就いたときからずっと言われている。しかし、その予測はさらに大きな声で、頻繁に叫ばれるようになってきた。そして、ウェアラブル市場を睨んだマイクロコントローラープラットフォームがどんどん増えている。

何が次なる大ブームになるかを決める要素は、(少なくとも通常は)技術の成熟度にあると私は思っている。

Science

2014.04.23

INVADERが私たちに見せる”宇宙の夢” vol.03 ─ INVADERと地上局、そして新しいリアリティ

INVADERに搭載されているMORIKAWAを使って何ができるのか、そして多摩美地上局(ARTSAT TamabiGS)との衛星間通信はどのように行われるのだろうか? INVADERから、ARTSAT APIを通してどのようなデータが取得できるのだろうか? そして、私たちに何を見せてくれるのだろうか。(大内 孝子)vol.01はこちら、Vol.02はこちら

INVADERの機能
衛星には3つコンピュータが入っている。全体を統轄するメインコンピュータ、専用の電源管理用のコンピュータ、実は衛星で難しいのは電源管理なのだ。

Science

2014.04.22

INVADERが私たちに見せる”宇宙の夢” vol.02 ─ INVADER開発プロジェクト

宇宙から私たちにデータを運んでくれる「ARTSAT1: INVADER」(以下、INVADER)、その開発プロジェクトをのぞいてみよう。衛星の開発といわれても、なかなか具体的に想像がつかない。また、多摩美術大学の久保田さんといえば、ご存知のとおりパーソナルファブリケーションを牽引する一人。パーソナルファブリケーションと衛星開発の違いも聞いてみたい。今回の超小型衛星の開発はどのように進んだのだろうか?(大内 孝子)─ vol.1はこちら

INVADERの設計
JAXAが公募する相乗りに選定されたのが2011年11月。

Science

2014.04.22

ピンポン玉の宇宙の旅

2014年9月27日、JP Aerospaceは、実験を詰め込んだ2000個のピンポン玉を宇宙の淵に打ち上げる。

これはPongSatと呼ばれている。世界中の学生たちからPongSatが送られてきた。私たちはそれを、気象観測用気球を使って地上約3万メートルに打ち上げる。そこで気球が切り離され、PongSatのペイロードはパラシュートで地上に戻ってくる。着陸したピンポン玉は、飛行データとともに作者の元へ送り返される。

PongSatに搭載されたものを見るたびに、私は衝撃を受ける。

Science

2014.04.21

INVADERが私たちに見せる”宇宙の夢” vol.01 ─ ARTSAT project、宇宙に

(編集部注:本記事は本日から3回連続で掲載します)

「宇宙に行ってみたい」という夢をかなえることができるのはまだ少数の人間だろう。それでも宇宙は確実に私たちの生活に近づいている。JAXAが始めた「小型副衛星の相乗り」はそんな未来を感じさせる施策の1つだ。その相乗り衛星の1つとして、2014年2月28日にH-IIAロケットとともに打ち上げられた小型衛星に「ARTSAT1: INVADER」がある。多摩美術大学の久保田晃弘さんと東京大学の田中利樹さんによって始められた「ARTSAT project」の初号機だ。

Electronics

2014.04.21

DIY人工衛星の今と未来

人工衛星を自由飛行させて、方向の認識と制御、地上との交信、軌道上でリアルタイムで複雑な計算を行うのに必要な技術の価格と重量とエネルギーが大幅に下落したことで、より多くの人が宇宙にアクセスできるようになってきた。

DIY人工衛星作りが新時代の夜明けを迎えられたのは、シリコンバレーのNASA Ames Research Center が PhoneSatを完成させたことが大きく貢献している。PhoneSatは、その名前から想像できるとおり、スマートフォンの部品とソフトウェアから作られた航空電子工学バスだ。

Science

2014.04.18

なぜ、DIYスペースが重要なのか

これから一週間DIYスペース特集をお届けしよう。つい星空を見上げたくなって、工房に駆け込みたくなるようなプロジェクト、チュートリアル、アイデアなどをお送りする。ロケット、気象観測気球、人工衛星の作り方や、天体写真の撮り方、さらに、自分だけの宇宙服や宇宙食アイスクリームの作り方もある。NASAの契約業者でありMAKEの外部筆者でもあるMatt Reyesをゲスト編集者に迎えて、どーんと打ち上げよう。